こんにちは。
今回は、慢性的な腰痛の原因が足という場合についてお話をしたいと思います
腰痛は腰に異常がおこることによりますが、腰に異常をおこす原因が腰ではないという場合があります。
このようなケースがありました。
その方は、70台後半の男性です。
腰痛歴は、なんと50年になる方でした。
常に右の腰に痛みがあり、1年に一回はぎっくり腰となって、そうなると1週間は動けなるとのことでした。
問診時に詳しくお話を伺うと、20歳のときに山から滑落して左の足首を脱臼骨折したそうです。
足首のダメージは大きく、その時は病院で足首から下を切断するといわれたそうです。
その方は、それだけはやめてくれということで何とか切断は免れました。
とはいうものの、足首は変形して左の脚は右に比べて短くなってしまい数年は歩くこともままらない状況でした。
懸命のリハビリで、徐々に歩けるようになったのは、その方の意思の強さの表れだと思います。
それ以降、腰痛に悩まされてきました。
実際に腰の状態を検査すると、左右の腰の関節(仙腸関節)に異常があり、骨盤がゆがんでいる状態です。
右に比べると、左の骨盤の関節のずれが大きいことがわかりました。
通常ですと、この場合は左の腰の方が右よりも強く痛みを感じます。
ではなぜ、その方は右の腰に強い痛みを感じているのでしょうか?
それは、左の足首が関係しています。
左の足首は変形して、動きもかなり制限されているために、十分に使うことができません。
その結果、右の足でかばう頻度が高いために右の腰に大きな負担がかかり、痛みの原因となっている状態でした。
右の太ももやふくらはぎは、左に比べて極端に細いこともそれを証明しています。
左右の腰の関節を正常にするとともに、左足首の状態を改善して、左右の足のバランスを改善することが右の腰の痛みを改善・消失させるには必要な条件となります。
左右の骨盤の関節を整復すると、腰痛はかなり改善していきました。
また、左の足首も整復によって可動域は改善し足首の痛みもかなり改善しました。
施術が進むにつれて、骨盤が安定することによって、歩行時のふらつきがなくなったそうです。
また、つまづく回数も以前よりかなり改善したので、転倒するのではいかという恐怖がなくなりました。
結果的に腰痛がなくなり、左の足も以前より使えるようになったので、左足に筋肉がついて太くなりました。
右足でかばうことが右の腰痛の原因となっているので、左足が使えることは腰痛の予防になります。
このように、腰痛の原因が足ということが少なくありません。
足首や足の指に痛みのある方は、腰痛の原因となります。
慢性的な足の痛みは、関節に異常がある場合がほとんどですので、関節を正常に戻して痛みを解消することが重要になります。
足の痛みやそれに伴う腰痛でお悩みの方は、関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。