こんにちは。
今回は、構造医学において、最も重要な仙腸関節についてお話をします。
なぜ、構造医学においては仙腸関節が最も重要なのでしょうか?
それは、仙腸関節を整復することが、整復の中で最優先されるからなんです。
なぜ、仙腸関節の整復が最優先されるのでしょうか?
それは、仙腸関節を整復することによって、他の関節の状況が変化するからなんです。
仙腸関節を整復した後に再診断すると、今まであった症状が消失したり、場合によってはみられなかた症状が現れたりすることがあります。
仙腸関節を整復すると、ほとんどの場合、胸腰移行部(第三ベース)や股関節の可動域が著名に変わりますよね。
構造医学を日常的に施術されている先生方は、このような経験を日々されていると思います。
胸腰移行部や股関節の他にも、頚胸移行部(第2ベース)や上位頸椎、肩関節、肘関節、手関節
膝関節、足関節など、ほとんど全身の関節が仙腸関節の整復の影響を受けます。
仙腸関節の整復で変化をしないのは、手指や足趾の関節くらいですね。
このような理由から、構造医学においては仙腸関節の整復が最も重要になるのです。
ところが、最も重要な仙腸関節の整復が、最も難しいのです。
教えられた通りに仙腸関節の整復をしても、なかなか効果がでないということをよく聞きます。
本当に仙腸関節の整復は、簡単ではありません。
では、どうすれば上達するのでしょうか?
仙腸関節の整復はAsにしてもPltにしても、フォームが非常に重要になります。
きつい体勢で施術をしますので、フォームがうまくとれない方も多いと思います。
野球の素振りのように、整復を繰り返し練習してフォームを固めることが大事になってきます。
どうすれば、フォームを固めることができるでしょうか?
最も良い方法は、ダミー人形を使って練習することです。
ダミー人形をつかって、一つ一つの手順を丁寧に踏んで整復のフォームを身につけます。
ダミー人形がない場合は、マネキンを使って練習されている先生もいます。
この先生の仙腸関節の整復のフォームはきれいですので、マネキンでも効果があると思います。
さらに大事なのは、熟練の構造医学の先生に確認してもらうことです。
例えば、バットの素振りをいくらがんばっても、よくないフォームで素振りをしていたらバッティングは上達しませんよね。
同様に、ASやPltの練習をがんばっても、よくないフォームで行うと、施術の効果が期待できません。
よくないフォームで整復をおこなうと、場合によっては症状を悪化させてしまう危険性すらあります。
また、フォームを動画に撮って確認することも重要です。
頭の中のイメージと実際の動きに差異がある場合が少なくないからです。
正面に鏡をおいて、確認しながら練習する方法もおすすめです。
仙腸関節の整復は、構造医学において最も重要な整復方法になります。
なかなか、整復の効果がでない方は、このような練習方法を試してみてください。