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    駒込 構造医学 外傷性角加速度損傷の判定に必須な検査法

    こんにちは。

     

    今回は、ポストコンプレッションテストについてお話をします。

     

    ポストコンプレッションテストは外傷性角加速度損傷(Plt)の判定に必須な検査です。

     

    状況的にPltが疑われる場合でも、ポストコンプレッションテストが(+)でない場合は、Pltの整復を見送るべきです。

     

    ポストコンプレッションテストの難しさは、押圧する部位が一点に限局している点と、患者が下肢の変化をどう表現するかという点によります。

     

    また、ポストコンプレッションテストが(+)でも全てがPltでは無い事を念頭に置いて検査をする必要があります。

     

     

    【ポストコンプレッションテストの行い方】

     

    患者を腹臥位の状態にして、後上腸骨棘(PSIS)の内下方45度の部位を押圧する。

     

    患者に下肢へ放散する違和感があるかどうかを確認する。

     

     

    【判定】

     

    押圧している側の下肢表層に、放散する違和感(膜がはるような感じ)や痺れ感が発生すれば

     

    ポストコンプレッションテスト(+)と判定する。

     

    Pltの可能性が高いと判断します。

     

    くすぐったい、気持ちいいなどの表現をする場合は、Plt-EXの可能性があります。

     

    また、子供はくすぐったい、気持ちいいという表現をする場合が多くなります。

     

    *損傷後10日以内の場合は、症状が悪化する可能性があるため、ポストコンプレッションテスト行

     わない。

     

    ポストコンプレッションテストは、難易度の高い検査方法ですが、仙腸関節の診断では必須な検査法となります。

     

    習得すべき検査法の一つになります。