今回は、構造医学診断法(構医診断法)についてお話をします。
構医診断法は、4つの脊柱水平器と仙腸関節を検査することで診断を行います。
4つの脊柱水平器は、以下のとおりとなります。
1、頭頚移行部
2、頚胸移行部
3、胸腰移行部
4、腰仙移行部
仙腸関節は、重力を感知する重要な部位となります。
WBとも表現されます。
「仙腸関節耳状面ウェイトベアリング」のことを指します。
脊柱水平器及びWBは、体の水平を維持するための重要部位となります。
関節の形状は、完全に対称というわけではありませんので、シーソー理論を、そのまま当てはめることはできませんので、このように考えます。
関節のずれが微小な場合は、水平を保つことができますので、生理的範囲内とします。
関節のずれが生理的範囲を越えた場合は、症状を引きおこしますので整復の対象となります。
構造医学臨床診断法(構医診断法)は、7つの方法で診断を進めていきます。
1、仙腸関節屈伸テスト(前屈テスト)
2、仙腸関節屈伸テスト(後屈テスト)
3、腰仙移行部側屈テスト
4、胸腰移行部回旋テスト
5、股関節屈曲テスト
6、頚胸移行部側屈テスト
7、頭頚移行部回旋テスト
仙腸関節屈伸テストの前屈テストと後屈テストは、仙腸関節耳状面のみの関節内のずれによって、テンションが発生します。
そのため仙腸関節の診断には、非常に重要となります。
腰仙移行部側屈テスト・腰仙移行部回旋テスト・頚胸移行部側屈テストは、左右の椎間関節の支点が動くことによって発生します。
股関節屈曲テスト以外の6つのテストは、テンションやドットを確認する方法です。
股関節屈曲テストは直接重力軸に対する診断法ではありませんが、診断の際に、重力方向に軸圧を加えることによって、潤滑理論に基づいて診断を行います。
この7つの診断法は、基幹的な検査法になりますので、早い段階で習得できることが正確な診断に近づく大きな要素となります。