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    駒込 構造医学 仙腸関節屈伸テスト(後屈テスト)でのドットの出し方

    今回は、仙腸関節屈伸テスト(後屈テスト)についてお話をします。

     

    このテストも非荷重系の仙腸関節損傷の診断に有効となります。

     

     

    腰痛が強い場合などは、症状の悪化する可能性がありますので、実施は控えるようにしています。

     

    仙腸関節屈伸テスト(後屈テスト)は、後上腸骨棘付近にあらわれるドットを確認するテストです。

     

    前屈テストより診断がとりづらいテストだと私は感じています。

     

    ドットはテンションが体の内側に収束するときにあらわれます。

     

    患者さんは、ドットを「詰まり感」として感じることが多いようです。

     

    私は、仙腸関節屈伸テスト(後屈テスト)を実施するときに、「腰に詰まるような感じはありますか?」と質問するようにしています。

     

    詰まり感はわかりづらいため、痛みや張り感、違和感といった症状を訴える場合も少なくありません。

     

    患者さんがドットとはどういうものかをわかっていないということも、テストを難しいものとしていると感じています。

     

    詰まり感がどのようなものかを、丁寧に説明する必要があります。

     

     

    仙腸関節屈伸テスト(後屈テスト)は簡単ではありませんが、次のことに注意をすることによって精度があがると思います。

     

    1、検査時に膝関節が屈曲している

     

    2、後屈時に上半身が捻転している

     

    3、後屈時に踵が浮いている

     

     4、屈時に体が傾いている

     

     5、屈時に踵が浮いている

     

     6、左右の足の位置がずれている

     

     7、左右の足が開いている

     

    仙腸関節屈伸テスト(後屈テスト)は、検査時に患者さんの体を支えるので、なかなか患者さんの姿勢を確認することは容易ではありませんが、しっかりと姿勢を整えることが重要になります。

     

     

    テストを始める段階で、左右の踵部と母趾が接触して閉足になっていることを確認します。

     

    そして、膝関節の伸展位を保つように伝えます。

     

    患者さんを後屈させるときに、体が傾いたり、捻らないように気を付けることが重要となります。

     

    患者さんの姿勢が崩れると、後屈した際に偽ドットが発生する可能性があり、診断を誤る可能性があります。

     

    姿勢の確認が重要となります。