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    駒込 構造医学 胸腰移行部回旋テストの注意点

    今回は、胸腰移行部回旋テストについてお話をします。

     

    胸腰移行部回旋テストは、仙腸関節屈伸テストと比べると難易度は下がります。

     

    胸腰移行部の回旋時の可動域と抵抗感を確認するテストとなります。

     

     

    可動域が、基本的に90度~100度までは正常となります。

     

    尚、男性の場合は可動域が80度以下の場合を(+)と判定します。

     

    女性は90度以下を(+)と判定します。

     

     

    胸腰移行部回旋テストのポイントは、2段階で行うところです。

     

    まず自動運動で最大可動域まで回旋してもらいます。

     

    この状態から深呼吸をして、息を吐きながらさらに回旋をしてもらいます。

     

    そうすると、ほとんどの場合において可動域がひろがります。

     

    この状態を最大可動域として判定します。

     

    私の場合は、3回位連続して胸腰移行部回旋テストを行います。

     

    胸腰移行部回旋テストを数回行うと、可動域が広がる場合が少なくないからです。

     

     

    比較的行いやすいテストですが、以下のような注意が必要となります。

     

    1、坐位の状態で、患者さんが後ろに反っている

     

    2、坐位の状態で、患者さんが左右に傾いている

     

    3、坐位の状態で、患者さんの背中が丸まっている(円背状態)

     

    4、テストの姿勢をとる際に、回り込んで坐る場合

     

     

    患者さんが後ろに反っていると、回旋時の可動域が大きくなる場合があります。

     

    正確な可動域が測定できなくなる恐れがあります。

     

     

    患者さんが左右に傾いている場合も同様です。

     

    傾いている側の可動域制限が消失する可能性があります。

     

       右に傾いている場合は、R-ROが消失する可能性がある

     

       左に傾いている場合は、L-ROが消失する可能性がある

     

     

    また、患者さんの背中が丸まっていると、可動域が狭くなる傾向があります。

     

    背中が丸まることによって、胸腰移行部の関節面が離開するからです。

     

    円背の方でもできる限り、背筋を伸ばしてもらうようにします。

     

     

    立位や背臥位から坐位へ移行する際に、回り込むように坐ると正確に診断がとれなくなります。

     

       右から回り込んで坐った場合は、R-ROが消失する可能性がある

     

       左から回り込んで坐った場合は、L-ROが消失する可能性がある

     

    必ず、いったん立ってもらい、垂直に坐るようにすることが重要となります。

     

     

    以上が胸腰移行部回旋テストの注意点となります。