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    駒込 構造医学 頭頚移行部回旋テストと頚椎の触診について

    今回は、頭頚移行部回旋テストと頚椎の触診についてお話をします。

     

    頭頚移行部回旋テストを実施する際に、知覚神経のテストは絶対的に必要になります。

     

    それに比べると、頚椎の触診は必ず行う必要はありませんが、診断に大きく役立ちます。

     

    なお、私は必ず頚椎の診断をする際に触診を行いますが、慣れるまでは触診を行ってもそれによる診断は控えた方がよいと思います。

     

    頭頚移行部回旋テストと知覚神経のテスト、さらに触診を行う事で、診断が合わなくなる可能性があるからです。

     

    慣れるまでは、間違って触診してしまう場合があるからです。

     

    (第2頚椎を第1頚椎と間違えてしまうような場合です。)

     

    頚椎の診断に慣れるまでは、整復法は頭軸圧整復法で対応すると安全でよいと思います。

     

     

    頚椎は皮膚表層から触診しやすく、かつ転位を確認しやすい利点があります。

     

    リフト整復法と同様の姿勢で、両示指を頚椎に当てた時点で転位方向が確認できます。

     

    両示指を、第1頚椎の椎弓部に後ろから当てて触診をします。

     

    正確に椎弓部に接触することができれば、左右の椎弓の位置に差異のあることを確認することができます。

     

    また、転位している側に圧痛がおこります。

     

    正確に頚椎を触診できるようになると、診断の確率が上がると思います。

     

    また、リフト整復法へスムーズに移行ができます。

     

    頚椎の触診を練習することによって、頚椎の触診とともにリフト整復法への移行もスムーズにできるので、お勧めの方法といえます。

     

     

    リフト整復法でもいえることですが、頚椎の触診では第1頚椎が難易度が高くなります。

     

    特に、第1頚椎が後頭骨の内側に位置するタイプは触診の難易度が上がります。

     

    第2頚椎は棘突起が大きいので、触診のしやすい頚椎です。

     

    第2頚椎の棘突起を指標にして、頚椎の触診を行うとよいでしょう。