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    駒込 構造医学 股関節について

    今回は、股関節についてお話をします。

     

    股関節の症状を主訴として来院される患者さんは少なくありません。

     

    日常診療において、股関節の症状を改善するための診断と整復は必須となります。

     

    股関節の特徴は、寛骨と大腿骨骨頭が機能上において1点もしくは極めて狭い範囲で接触しているところです。

     

    ほとんどの関節が平面で接触していることを考えると、大きな特徴となります。

     

     

    構造医学的に、次のように診断します。

     

     hip-A型損傷・・・股関節屈曲テストで膝部が高位の場合

     

     hip-P型損傷・・・股関節屈曲テストで膝部が低位の場合

     

     

    hip-A型損傷は、先天的な要素を含みます。

     

    ですので、股関節屈曲テストでhip-A型の診断となっても、全てに損傷があるわけではありません。

     

    一方、hip-P型は後天的な要素が大きいので、ほとんどの場合、損傷があると考えます。

     

    また、股関節は仙腸関節の影響を強く受ける関節となります。

     

    仙腸関節の異常により寛骨が転位すると、股関節に関節痛や関節可動域制限が発生することがあります。

     

    この場合、仙腸関節の転位が消失すると、股関節の症状も消失します。

     

    臨床上では、仙腸関節の整復のみで股関節の症状が全く消失することは稀ですが、私の経験では全く症状が改善しなという場合はほとんどありません。

     

    仙腸関節の整復を行うと、かなりの確率で股関節の痛みや可動域制限が改善します。

     

    股関節損傷は、仙腸関節の整復の精度によって、経過が大きく変わります。

     

    仙腸関節の診断・整復を行わないで股関節の整復をすることは、股関節を破壊する危険性があります。