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    駒込 構造医学 

    今回は、股関節の整復法の種類についてお話をします。

     

    正規整復法には、Hip-P整復法とHip-A整復法、股関節ポンプ整復法があります。

     

    また、Hip-P整復法には、肘頭を使用する整復法と手掌を使用する整復法があります。

     

    いずれも、難易度の高い整復法となります。

     

     

    股関節は仙腸関節の転位の影響を強く受ける関節です。

     

    仙腸関節の整復の精度が高いと、股関節の症状は大きく改善することが期待できます。

     

    仙腸関節の整復の精度が高くない段階で、股関節の整復を過剰に行うと股関節を破壊する可能性がある為、細心の注意が必要となります。

     

    実際に、仙腸関節の整復と股関節の整復の精度が高いと、様々な症状が瞬時に改善していきます。

     

    股関節の可動域制限や、股関節屈曲テスト・ファーターパトリックテスト時に発生する疼痛が整復後に大幅に改善したり、解消することも珍しくありません。

     

    立位や歩行での体の不安定さが、目に見えて改善する場合もあります。

     

    膝関節の疼痛が改善したらり、消失する場合もあります。

     

    初期の段階では、股関節の可動域の改善が最も実感しやすいと思います。

     

     

    股関節の整復法の中で、難しい股関節に対して効果が高い反面、リスクが高い整復法があります。

     

    個人的な臨床の中での実感ですが、股関節ポンプ整復法がそれにあたります。

     

    仙腸関節の整復はうまくいったものの、股関節の整復で可動域や疼痛が思うように改善しない場合に有効な整復法となります。

     

    劇的といっても差し支えないような効果が期待できる反面、症状が増悪するリスクもあります。

     

    リスクを避けるために、高齢者には股関節ポンプ整復法の実施は行わないようにしています。

     

     

    構造医学の正規整復法ではありませんが、股関節押圧整復法はリスクが低い割に効果が期待できる整復法となります。

     

    同時に、比較的難易度も低い為、初期の段階の施術者にもお勧めできる整復法です。

     

    初期の段階では、正規整復法よりも効果がでる場合もあります。

     

    これは、難易度の高い正規整復法を不完全に行うより、比較的難易度の低い整復法を正確におこなうことによって効果が期待できるからと考えています。

     

    また、私は正規整復法の後に関節を安定させるために股関節押圧法を行っています。

     

     

    股関節押圧整復法は比較的難易度が低いですが、文章を読んだだけで体得できるほどは簡単ではありません。

     

    ですので、股関節押圧整復法を通常診療で行っている先生に、教授してもらうことをお勧めします。