こんにちは。
今回は、股関節の痛みの原因となる大腿骨骨頭壊死症(だいたいこつこっとうえししょう)のお話を
したいと思います。
骨は生きているのでしょうか?
骨は生きています。
たくさんの血管が通っていて栄養を供給しています。
そして、常に新しい骨と古い骨が入れ替わっているのです。
大腿骨頭壊死症は、大腿骨の骨頭部分に血が流れなくなることによって壊死してしまうものです。
ステロイド剤をたくさん使用している方や、アルコールをたくさん飲んでいる方は大腿骨頭壊死症に
なりやすいとされています。
(他にもいろいろな原因があります。)
壊死している部分が大きいと、股関節の機能に問題がでますので、手術をすることも少なくありませ
ん。
一方、壊死している部分が小さい場合は、保存療法といって手術をしないことも多いんです。
問題は、保存療法を選択したけれども、股関節の痛みがつらい場合です。
なるべく手術はしたくないけど、股関節の痛みも困りますよね。
この場合、痛みは改善する方法はあるのでしょうか?
じつは、あるんです!
股関節は、骨盤と大腿骨(太ももの骨)で構成されています。
ということは、骨盤が歪むとどうなるでしょうか?
股関節の位置が、変ってしまうのです。
この股関節の位置の異常が、痛みの原因となることが少なくありません。
また、骨盤は正常でも股関節にずれがある場合も痛みの原因となります。
まず、骨盤の状態を確認して、異常があれば正常に戻す必要があります。
骨盤が正常になった時点で、股関節の位置の異常を確認していきます。
異常があれば、正常な位置に戻します。
それほど、壊死の部分が大きくない場合は、骨盤と股関節を正常にすると痛みが改善していきます。
全く痛みがなくなるケースもあるくらい改善していきます。
現在、当院に大腿骨頭壊死症で通院されている方がおりますが、痛みがほとんどなくなっています。
手術をしない保存療法を選択された方は、骨盤と股関節の整復で痛みが改善していく可能性が高いも
のとなります。