こんにちは。
今回は、腰椎の圧迫骨折と腰痛についてお話をしたいと思います。
年を重ねると、だんだんと骨粗しょう症になっていきます。
骨の強度が落ちていくんですね。
骨が若い時に比べてもろくなりますので、骨が潰れやすくなります。
背骨の腰の部分である腰椎(ようつい)は、負担のかかりやすい部位ですので圧迫骨折をしやすい部
位なんです。
年を重ねると背が低くなる方が多いのは、背骨の骨が圧迫骨折によって低くなるからなんです。
腰椎を圧迫骨折をすると、必ず痛みが出るのでしょうか?
実は、そうとも限らないんです。
圧迫骨折をおこしても痛みがない方もいる一方で、とても強い痛みに悩まされる方もいるんです。
なぜ、このように痛みのない方とある方にわかれるのでしょうか?
実は、圧迫骨折自体は痛みがほどんどおこりません。
では、どこが強い痛みをおこすのでしょうか?
それは、背骨の骨と骨をつなぐ関節のずれが痛みの原因となるのです。
背骨はだるま落としのように縦積みになっていて、背骨の後ろに関節があります。
椎間関節といって、背骨を構成する椎骨と椎骨をつなげています。
この関節の異常によって、強い痛みがおこるんです。
なぜ、強い痛みがおこるのでしょうか?
年を重ねると背中が丸くなる方が多くなりますね。
それは、背骨を構成する骨(椎骨:ついこつ)の前方が潰れて楔形(くさびがた)に変形するからな
んです。
四角形から三角形につぶれたようなイメージです。
背骨の前側が潰れますので、背中が丸くなるんですね。
ここで問題なのが、背骨の前側が潰れると背骨の後ろで骨と骨をつなげている関節に、関節が離れる
力がはたらくんです。
この力(離開力)によって、背骨の関節が離開すると強い痛みがおこるのです。
圧迫骨折をおこしても、痛みのない方はこの背骨の関節が離開していないからなんですね。
強く尻餅をついた時など、腰椎に強い力がはたらくと、圧迫骨折と共に椎間関節が離開します。
それが、強い痛みの原因となるのです。
腰椎圧迫骨折後の痛みを改善・消失させる為には、離開した背骨の関節を元に戻す必要があります。
当院では、腰椎圧迫骨折後の痛みに対して背骨の関節を整復する事により痛みを改善・消失させてい
きます。