
こんにちは。
今回は、骨盤の後方転位型についてお話をしたいと思います。
骨盤の後方転位型は、腸骨が仙骨に対して後下方にずれた状態です。
骨盤の後方転位型は、どのような症状がおこるのでしょうか?
1、立っている時に、つま先に体重がかかる。
2、階段や坂道の上りで、症状が強くなる。
3、膝の下に痛みが出る。
4、太ももの前側に張り感やテンションを感じる。
5、臀部や下肢が痺れる。
6、座っている時に、フラフラして安定しない。
このような症状がおこります。
骨盤の後方転位型は、通常ではおこりません。
どの様な状況でおこるのでしょうか?
多くは、しりもちなんです。
しりもちをつくと、おしりの下にある坐骨結節(ざこつけっせつ)という骨盤のでっぱった部分に衝撃が加わります。
その衝撃が、骨盤にある寛骨(腸骨・坐骨・恥骨が癒合した骨)を後下方にずらしてしまうのです。
腸骨は寛骨の一部ですので、寛骨がずれるという事は仙腸関節がずれるという事なんです。
少しわかりづらいですね。
厄介なのは、骨盤の後方転位型は衝撃により仙腸関節 が噛みこんでしまう事です。
噛みこんだ仙腸関節は、自然に元に戻らないからなんです。
正確に施術をして、仙腸関節を正常にする必要があるのです。
腸骨を含む寛骨が後方にずれると、太ももの前の筋肉である大腿四頭筋が引っ張られます。
それで、太ももの前の筋肉に張り感やテンションを感じたり、大腿四頭筋がつながっている膝のしたの部分に痛みが出るのです。
膝の下に脛骨粗面(けいこつそめん)という大腿四頭筋の付着部があるんですね。
また、どうして座っている時にフラフラして体が不安定になるのでしょうか?
それは、片方の寛骨が後方転位型、もう一方の寛骨が前方転位型の場合におこります。
坐骨結節というおしりの下にある出っ張った部分の位置が左右で対称ではなくなるからなんです。
座っている時には、左右の坐骨結節で体を支えます。
ところが、坐骨結節の位置が左右対称でなくなると、不安定になりますのでバランスをとる為にフラフラしてしまうのです。
片足立ちで立っているような状態になってしまうからです。
また強い衝撃が骨盤にかかると、神経症状により痺れがおこる場合があるんですね。
骨盤の後方転位型は自然に元に戻りませんので、症状で心当たりのある方は骨盤矯正を専門にしている当院にご相談ください。