こんにちは。
今回は、膝のお皿(膝蓋骨)の下に出る痛みについてお話をしたいと思います。
膝のお皿とすねの間の部分の痛みです。
この部分は、突然強い痛みがおこる事があります。
痛みと共に、膝が伸びなくなる事もあります。
なぜ、このように突然、痛みや可動域制限がおこるのでしょうか?
膝のお皿とすねの間には、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)がつながっている部分があります。
ここが膝関節です。
膝関節には、関節半月という軟骨組織(なんこつそしき)があります。
膝関節を安定させたり、膝にかかる衝撃を緩和する役割があるんですね。
いわゆる膝の半月板です。
スポーツ選手で膝の半月板を痛める方は少なくありません。
それだけ、スポーツは膝に負担がかかるんですね。
片方の膝に、体重の10倍の重さがかかる事もあるんです。
かなりの重さですよね。
その重さが膝にかかる事によって、衝撃で半月板を変形させる場合があります。
強い衝撃によって、半月板が断裂したり欠けたりしてしまいます。
この変形した半月板が、膝の関節からはみ出る事があるんです。
はみ出た半月板の一部が、膝の関節の動きをストップさせるので、突然膝が曲がらなくなるという現象がおこるんです。
膝のロッキングという症状です。
同時に、強い痛みが出る事もあります。
そして、はみ出た半月板が再び膝の関節に戻ると痛みがなくなって、膝が伸びるようになります。
それまでの、状態が嘘のようになくなる事もあります。
ところが、変形した半月板はまたはみ出る可能性があります。
なぜ、半月板が膝関節からはみ出るのでしょうか?
実は、はみ出やすい理由があるんです。
それは、膝の関節に捻りが加わっていると、半月板ははみ出やすいんですね。
運動中に膝がロッキングしたという経験をされた方も、いるのではないでしょうか?
運動によって膝が捻られる事によって、半月板がはみ出たんですね。
ところが、とくに膝を捻る動作をしていなにもかかわらず半月板がはみ出る事があります。
なぜでしょうか?
それは、膝の関節が捻られている状態だからです。
どうして、膝の関節が捻られる状態になるのでしょうか?
骨盤や股関節の異常があるとおこります。
骨盤や股関節の異常によって、向きの変った足を膝の関節で補正するからなんですね。
骨盤がゆがんだり、股関節がずれると足の向きが変ります。
足の向きが変ると、歩行などに支障がでますので体の反応として膝関節で補正しようとするんですね。
この補正によって、膝関節に捻りが生じます。
膝に捻りが生じると、変形した半月板がはみ出やすくなってしまいます。
このように変形した半月板がはみ出やすくなるのは、骨盤のゆがみや股関節のずれが影響しているんですね。
歩いていると不意におこるので、とても困ります。
歩くことが苦痛になるからです。
骨盤と股関節の状態が良くなると、ほとんど再発しなくなります。
半月板は変形していても、骨盤・股関節・膝の状態が良ければロッキングはおこらない事を実感しています。
膝のお皿の下の痛みや膝のロッキングでお悩みの方は、関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。