こんにちは。
今回は、呼吸についてお話をしたいと思います。
息が吸いづらくなるという方は、いませんか?
息が吸いづらくなる原因はいくつかあります。
呼吸に関わる事ですので、心臓や肺などの内臓に異常があると思うのではないでしょうか?
ところが、病院に行って検査をしても呼吸に関する内臓には、全く異常がない場合があります。
心臓や肺などの内臓に異常がないとすると、何が原因で息が吸いづらくなるのでしょうか?
この場合、ストレスが原因で呼吸に障害が出ていると、診断される事があります。
心因性の呼吸障害ですね。
ストレスの多い社会ですので、心因性の呼吸障害によって、息が吸いづらくなっている事もあると思います。
しかし、本当に内臓以外の呼吸障害は、全て心因性によるものなのでしょうか?
日々同じようなストレスを受けていながら、ある日、急に息が吸いづらくなる場合があります。
このような場合も、本当にストレスが原因なのでしょうか?
ストレスは変わっていないですよね。
また、転職等でストレスの元(ストレッサー)をなくしたにも関わらず、息の吸いづらさが変らない場合もあります。
なぜ、ストレスの元がなくなったにもかかわらず呼吸が改善しないのでしょうか?
実は、息が吸いづらくなる原因が、まだ他にあるのです。
内臓でもなく、ストレスによる心因性でもないとすると、何が考えられるでしょうか?
それは、骨格の異常なんです。
骨格を構成する胸郭(きょうかく)という胸の部分に異常があると、呼吸に異常がでるんです。
呼吸は、肺がふくらんだりしぼんだりする事によって、肺から空気を出し入れしますよね。
ところが、肺自体にふくらんだりしぼんだりする力はないんです。
では、どのようにして肺がふくらむのでしょうか?
1、横隔膜(おうかくまく)によって胸郭が上下に広がる事によって肺がふくらむ。
2、胸の筋肉(肋間筋)によって、胸郭が前後左右に広がる事によって肺がふくらむ。
腹式呼吸と胸式呼吸という言葉を、聞いた事があると思います。
どのような違いがあるのでしょうか?
横隔膜による呼吸を、腹式呼吸といいます。
肋間筋による呼吸を、胸式呼吸というんですね。
リラックスしている時は主に、横隔膜による腹式呼吸をしています。
深く呼吸をする時に、肋間筋を使って胸郭を広げてたくさんの空気を吸います。
しゃっくりの原因を知っていますか?
しゃっくりは横隔膜のけいれんなんです。
話を元に戻しますね。
普段、息を吸う時は、横隔膜が呼吸の主導をしています。
そして、大きく息を吸う時は肋間筋によって胸郭が前後左右にふくらむ事によります。
ですので、息が大きく吸えない場合は、胸郭が前後左右にふくらみづらい場合なんですね。
なぜ、胸郭が前後左右にふくらみづらくなるのでしょうか?
それには、原因があります。
大きく息を吸う時に胸郭が十分にふくらまない原因は、次回お話をしたいと思います。
