こんにちは。
今回も引き続き、胸郭の関節についてお話をしたいと思います。
胸郭の関節がずれると、様々な症状がでます。
どのような症状がおこるのでしょうか?
1、呼吸がしづらくなる。
2、胸や脇腹に違和感が出る。
3、胸や脇腹が痛む。
4、強い肩こりがおこる。
5、背中に痛みが出る。
6、前かがみの姿勢になる。
7、体をひねると痛みが出る。
8、横になると、胸や脇腹・背中に痛みがでる。
9、くしゃみやセキをすると、胸や脇腹・背中に痛みがでる。
10、胸や脇腹・背中の張り感が消えない。
このような症状がおこる事があります。
呼吸がしづらくなる原因についてはお話をしました。
胸郭がふくらむ量が減ることによって、空気を吸う量が減るためです。
胸や脇腹・背中の違和感は、関節がずれると神経に影響がでることによっておこります。
その関節のずれが大きくなると、違和感から痛みに変わります。
また、胸郭を構成する骨で、肋骨の1番上にある第1肋骨がずれると強い肩こりを発生させます。
この第1肋骨のずれを元に戻すと、肩がとても軽くなる事が多いんです。
「肩に乗っかっていた岩がなくなった。」
「肩に入っていた金属の板が消えた。」
施術後にこのような感想を聞く事もあります。
このように第1肋骨のずれは強い肩こりの原因となります。
また、第1肋骨はそれより下の肋骨を抑える役割りもあるんです。
そのため第1肋骨がずれる事によって、第2~4肋骨位まで連動してずれてしまいます。
このように、第1肋骨は胸郭にとって、重要な骨なんです。
前かがみの姿勢になるのは、ずれている関節がさらにずれないようにする体の反応です。
お腹が痛い時に、前かがみの姿勢になりますよね。
これも同じように、体を守る反応なんですね。
特に、体の前の胸郭の関節がずれると防御姿勢としておこる事があります。
胸骨と肋骨の関節や、肋骨から肋軟骨という軟骨に移行する部位がずれる場合です。
体を横にすると痛みがでるのは、胸郭が体を横にする事によって圧迫されるからなんです。
特定の寝方で痛みがでる場合は、その姿勢で圧迫される部位に関節のずれがあるからなんですね。
体をひねるとおこる痛みは、体をひねる事によって関節のずれが大きくなるからです。
痛みは危険を知らせるサインですので、それ以上体をひねると関節が壊れますよというサインなんです。
くしゃみやセキは、想像以上に衝撃力が大きいんです。
この衝撃力がずれている関節にかかると痛みがでるんですね。
胸や脇腹・背中の張り感が消えないのは、関節がずれるとその関節を守る為にその関節のまわりの筋肉をかためる事によってそれ以上の関節のずれを防いでいるからです。
張っている部分の関節がずれている可能性が高くなります。
また、張っているからといってマッサージをしたりもんだりすると、ずれている関節をさらにずらしてしまう可能性があります。
そのためむやみにもむ事は、おすすめできません。
身体をもんだら、体の張りやこりが強くなった経験はありませんか?
それは、張っている部分をもむことによって、関節のずれを大きくしてしまっているかもしれません。
関節のずれが大きくなるほどに、筋肉をかためて守る反応がおこるからなんです。
もし、このような症状がある方は胸郭の関節がずれている可能性があります。
気になる方は、ぜひ関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。