こんにちは。
今回は、風邪と呼吸困難についてお話をしたいと思います。
先日、呼吸困難でお悩みの方が来院されました。
息苦しくてつらく、困って、そして悩んでおられました。
なぜ、悩んでいたのでしょうか?
それは、病院で呼吸に関する検査をいろいろとしたにも関わらず、原因がわからないからなんです。
原因不明の息苦しさは、嫌なものですよね。
以前にもお話したように、呼吸困難で呼吸に関する内臓の異常がない場合はほとんど胸郭(きょうかく)という骨格の関節に異常があります。
結論から言うと、その方もその例にもれず胸郭を形成する関節に異常がありました。
胸郭の関節が、ずれていたのです。
胸郭の関節がずれると、それ以上に関節がずれると体を支えるという骨格の役割が果たせなくなりますので、なるべく胸郭を動かさないようにします。
その関節の動きの制限によって胸郭が十分にふくらまなくなって、空気を吸う事が十分にできなくなってしまうのです。
それで、呼吸に障害がおこるんです。
その方に、施術を行った結果どうなったでしょうか?
息が吸えて、呼吸が楽になりました!
あまり期待をせずに、わらにすがる気持ちで来院されて施術を受けられましたので、びっくりと同時に喜ばれました。
そのお気持ちはわかります。
病院で緻密に検査をしたにも関わらず原因がわからない呼吸困難が、整体の施術でよくなるとはあまり思いませんよね。
本当にわらにもすがる気持ちで来院されて良かったです。
骨格の胸の部分である胸郭と、呼吸には深い関係があるんですね。
では、どうして胸郭の関節がずれてしまったのでしょうか?
しばらく風邪をひいてから、呼吸が苦しくなったそうです。
せきがひどく、しばらく続いたそうです。
このせきがポイントなんです。
たくさんせきをすると、胸郭に衝撃が加わります。
その衝撃が胸郭の関節をずらしてしまったと考えられます。
とはいっても、胸郭の構造上、せきぐらいではそうそうは簡単に関節がずれる事はありません。
なぜ、関節がずれてしまったのでしょうか?
このような状況がありました。
1、胸郭全体の歪み
2、体(胸郭)を捻る姿勢
3、骨盤の歪み
このような状況で、せきを繰り返した為に胸郭の関節がずれたと考えられます。
その方の胸郭は、触診の際に明らかに左右非対称で歪んでいるのがわかりました。
これは、大きな交通事故にあった時に、強い衝撃が胸郭にかかったからだと思います。
胸郭が歪んでいると、胸郭に関節への負担が大きくなります。
また、普段の生活の中で、体を捻る姿勢の時間が長いという事もわかりました。
体を捻ると、胸郭が歪むので胸郭の関節に負担がかかります。
体を捻った姿勢で、せきを繰り返すと胸郭の関節に大きな負担がかかってしまいます。
そして、骨盤も大きく歪んでいました。
胸郭は骨盤の影響を強く受けますので、骨盤が歪むと胸郭の関節に負担がかかります。
このように、胸郭の関節に負担のかかる状況で、せきを繰り返した為に、息苦しい呼吸困難がおこってしまったのです。
風邪をひいてから、呼吸が苦しくなった場合は胸郭に問題がある可能性が高いです。
原因がわからない呼吸困難の方は、ぜひ当院にご相談ください。