こんにちは。
今回も、呼吸困難についてお話をしたいと思います。
呼吸には腹式呼吸と胸式呼吸がありますね。
ご存知の方も多いと思います。
では、どのように違うのでしょうか?
腹式呼吸は横隔膜(おうかくまく)を上下させて行う呼吸です。
それに対して、胸式呼吸は胸郭(きょうかく)を広げたり縮小させて行う呼吸なんですね。
肋骨で囲まれた胸の部分を胸郭(きょうかく)と言いますが、肋骨が上がる事によって胸郭が広がると空気を吸い込んで、肋骨が下がって胸郭が縮小すると空気をはきます。
息苦しかったり、空気が十分に吸えない等の呼吸困難がある場合は、まず病院に行きますよね。
病院に行っても、呼吸困難の原因がよくわからなかったり、病院で診断された通りに処方薬を服用しても呼吸困難が改善されない場合がある事は、以前にお話をしました。
このような場合、ほとんどが胸郭に問題がありましたよね。
胸郭が十分にふくらまない事によって、呼吸困難がおこってしまうのです。
胸式呼吸に問題があるというケースです。
では、腹式呼吸に問題がある呼吸困難はないのでしょうか?
腹式呼吸に問題のある呼吸困難もあります。
お腹が十分にふくらまない事によって呼吸が苦しくなってしまいます。
なぜ、お腹が十分にふくらまないのでしょうか?
それは、横隔膜が十分に動いていないからなんです。
ではなぜ、横隔膜が十分に動かなくなってしまうのでしょうか?
その多くは、横隔膜と関係している骨をつなげている関節に異常がある場合です。
横隔膜は、胸郭の下の方の骨につながっています。
ですので、胸郭の下にある第7肋骨から第12肋骨の関節に異常があると横隔膜は十分に動かなくなってしまいます。
また、骨盤からの筋肉が胸郭に下の方につながっています。
その為、骨盤が歪むとこれらの筋肉によって胸郭の下に影響がでます。
それによって、横隔膜の動きが制限されてしまいます。
実際に骨盤を施術によって正常に戻すと、横隔膜が十分に動き始めて腹式呼吸がしやすくなる場合があるんですね。
この様に、呼吸に関する内臓に問題のない腹式呼吸の呼吸困難は、骨盤か胸郭の下の方の関節の異常、もしくは両方ともにあるという事がよくあります。
骨盤そして、胸郭を構成する関節を正常に戻すと、横隔膜が正常に動く為とても呼吸が楽になります。
病院に行っても原因がよくわからない、病院で処方された薬を服用してもいっこうに改善しない呼吸困難でお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。