こんにちは。
今回は、腹式呼吸がしづらいという方の事例を紹介したいと思います。
その方は、20代女性で呼吸が苦しいという事で当院に来院されました。
その前に病院に行ったのですが、納得のいく診断はされず、また処方された薬を服用してもいっこうに呼吸のし苦しさは改善しなかったそうです。
困っていたところ、知人の紹介で当院を知りました。
お話を伺ったところ、お腹に空気が入りづらくふくらまないという事でした。
明らかに腹式呼吸に問題がありました。
腹式呼吸は横隔膜(おうかくまく)という筋肉で行います。
横隔膜が何かしらの原因で動きが悪くなっているという状況です。
なぜ、横隔膜の動きが悪くなるのでしょうか?
骨格の問題とすると、横隔膜が動きづらくなる原因が2つあります。
1、骨盤の歪み
2、背骨の胸と腰の境目の関節の異常
骨盤が歪むと体に様々な影響がでます。
横隔膜の動きを悪くするというのも、その内の1つなんですね。
背骨の胸と腰の境目部分を胸腰椎移行部(きょうようついいこうぶ)といいます。
この部分は、背骨の中でも負担がかかりやすく関節がずれやすい部分なんです。
なぜずれやすいかというと、胸の部分は肋骨があるので動きが制限されます。
その為、胸と腰の境目の関節に大きな動きが要求されますので負担がかかってしまうからなんです。
この胸腰椎移行部の関節がずれると、横隔膜の動きに影響が出ます。
その方の骨盤を確認すると、右の骨盤が大きくずれている事がわかりました。
次に胸腰椎移行部の関節を確認したところ、それ程大きくはずれていない様子でした。
右の骨盤がずれる事によって骨盤が歪んでしまい、それによって横隔膜の動きが悪くなっていると考えました。
そして、骨盤の施術を行います。
まず、右の骨盤を正常に戻しました。
そして、左の骨盤も施術を行い骨盤のバランスを確認します。
骨盤の歪みがなくなったところで、呼吸をしてもらいました。
呼吸はどうなったのでしょうか?
「息が吸える!!」
と驚かれました。
お腹に十分に空気が入って、呼吸が楽になりました。
やはり、骨盤が歪む事によって、横隔膜の動きが制限されていたのです。
骨盤の状態を安定させる為に数回の施術を行い、今ではすっかり呼吸が楽になりました。
本当によかったですね。
それまでは呼吸が苦しいので、集中できずに仕事に影響がでていたそうです。
これからは、仕事もしやすくなる事と思います。
内臓に異常がないのに呼吸が苦しい場合は、骨格が原因で呼吸困難になっている可能性がとても高いんです。
呼吸でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。