こんにちは。
今回は、しつこい足の甲の痛みについてお話をしたいと思います。
足の甲の痛みでお悩みの方はいませんか？
先日、病院でも原因のわからない足の甲の痛みに悩んでいる方が来院されました。
50代女性の方です。
１年前から右足の甲の痛みに悩まされています。
痛みは足の骨にひびが入った事から始まりました。
１年前に足首を捻ってしまい、その際に骨にひびが入りました。
骨のひびは骨折の一種なんですね。
亀裂骨折（きれつこっせつ）という正式な骨折なんです。
その後、治療によりひび（亀裂骨折）は完全に治りました。
ところが、足の甲の痛みはなかなかなくなりません。
また足首の動きも悪く違和感があります。
そういった症状を病院の先生に訴えるも、骨は完全にくっついていて画像上も異常はないと言われて症状に対する処置は特にありませんでした。
どうしようもないという事で、足の甲の痛みは一生残るものだとあきらめたそうです。
痛みがあるという事は、必ず痛みをおこす何か原因があります。
その足の甲の痛みの原因は何でしょうか？
それは、足の甲の関節のずれでした。
足の甲にはいくつかの骨がパズルの様に組み合わさって構成されています。
その骨が強く足首を捻る事によって、ずれてしまっていました。
この足の甲にある足根骨（そっこんこつ）という骨がずれが足の甲の痛みの原因となっていたのです。
足根骨は非常に強く靱帯（じんたい）でつながっていますので、めったにずれる事はありません。
ところが、いったんずれるとなかなか元に戻らないという特徴があります。
足の甲の痛みが長年にわたり続くのは、足の甲の足根骨がずれて元に戻らないという事が多いんですね。
また、この部位の骨のずれはレントゲンではわかりづらく見逃されやすい部位なんです。
この方も、いつくかの足根骨の関節がずれていました。
特に立方骨（りっぽうこつ）という足根骨が大きくずれています。
この骨のずれが他の足根骨に影響を及ぼしている状況でした。
足の甲の関節は触診しやすい部位ですので、丁寧に触診する事によって関節の異常がわかります。
関節の異常を確認したので、施術に移ります。
パズルの様な足根骨のずれを、施術によって元に戻していきます。
足根骨は、元に戻りづらい骨ですので数回にわけて施術を行いますが、1回目でも痛みがかなり改善しますので楽になるんですね。
そして数回の施術で、足の甲の痛みは全くなくなりました。
あきらめていた足の甲の痛みがなくなったので、とても喜ばれました。
足首の動きの悪さは、足首を捻った時に足首の関節がずれた為におこっていました。
足首の関節を元に戻す事によって、足首の動きも正常に戻りました。
施術の順序としては、足首の関節を正常にした後に足根骨の関節を正常にします。
というのも、足首の関節の影響が足の甲の痛みの原因となる場合もあるからなんですね。
足首の動きや足の甲の痛みは、改善・消失させる必要があります。
なぜかというと、このような症状が股関節や腰に影響を与えるからなんです。
なぜ、足首や足の甲の異常が股関節や腰に影響を与えるのでしょうか？
意識的、無意識的にかばって生活をするからなんですね。
異常のある足をかばう事によって、同じ側の股関節や腰の関節が悪くなる可能性があります。
ですので、足首や足の甲の異常は放っておいてはいけないんですね。
足首や足の甲の痛みなどの不具合でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。
