こんにちは。
今回は、オスグッド・シュラッター病についてお話をしたいと思います。
オスグッド・シュラッター病は、どのようなものでしょうか?
成長期の男子にみられる、膝の痛みです。
成長痛といわれるものです。
膝の下の部分に、脛骨粗面(けいこつそめん)という部位がありますが、主にこの部位に痛みがおこります。
整形外科医のオスグッド先生と外科医のシュラッター先生が別々に症例を発表した為、オスグッド・シュラッター病という名前になりました。
オスグッド・シュラッター症候群ともいいます。
先日、腰痛と右膝の痛み(オスグッド・シュラッター病)のある中学生の男子が来院しました。
右膝を触診すると、脛骨粗面部に痛みがあって、健側の左膝と比べると隆起している状況でした。
明らかにオスグッド・シュラッター病の症状です。
なぜ、膝の脛骨粗面に痛みがおこるのでしょうか?
オスグッド・シュラッター病は、脛骨粗面につながっている筋肉が関係しています。
脛骨粗面には、大腿四頭筋という太ももの前にある大きな筋肉がつながっています。
この大腿四頭筋にテンションがかかると、脛骨粗面が引っぱられる力が強く働きますので痛みがおこるのです。
なぜ、大腿四頭筋にテンションがかかるのでしょうか?
それは、骨盤がずれるからなんです。
骨盤の骨である寛骨(かんこつ)が後ろにずれると大腿四頭筋にテンションがかかってしまいます。
なぜ、寛骨がうしろにずれると、大腿四頭筋にテンションがかかるのでしょうか?
大腿四頭筋は、名前の通り4つの筋肉で構成されています。
その内の大腿直筋という筋肉は、寛骨につながっているんです。
ですので、寛骨がうしろにずれると大腿直筋が引っぱられる為に、大腿四頭筋にテンションがかかってしまうのです。
そして大腿四頭筋にテンションがかかるので、大腿四頭筋がつながる脛骨粗面に引っぱられる力が強くかかってしまうため、膝の下に痛みがおこるんですね。
このように、膝の痛みの原因は、骨盤のずれだったのです。
その中学生は、膝の痛みと腰痛がありましたよね。
実は、膝の痛みと腰痛は同じ原因でおこっていたのです。
骨盤がずれた事が原因で腰が痛くなって、骨盤がずれた事で大腿四頭筋にテンションがかかり膝も痛くなったのです。
では、骨盤を正常に戻すと膝の痛みはなくなるのでしょうか?
骨盤が正常になるのと比例して、膝の痛みも改善していきました。
そして数回の施術で骨盤が正常になると、膝の痛みは全くなくなりました。
もちろん骨盤が正常になったので、腰痛もなくなりました。
オスグッド・シュラッター病は、骨盤の影響が強い膝の痛みです。
骨盤を正常にする事が重要なんですね。
オスグッド・シュラッター病など膝の痛みでお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。