こんにちは。
今回は、握力の低下についてお話をしたいと思います。
握力低下と、指が上手く動かせないという症状の方が来院されました。
40代男性の方です。
左手が明らかに握る力が落ちたそうです。
また、電車のつり革をもつ時に上手くつり革が握れないなど日常生活に支障があるとの事でした。
左右の握力を比べると、左手は右手に比べて力が弱く、強く握ろうとすると震えがでるような状態です。
左手がおかしくなったのには、原因があります。
半年ほど前に、自転車で転んだ際に左手を打ってから、このような症状がでました。
幸い骨折はしなかったものの、強い衝撃が左手にかかったようです。
このような場合、握力低下の原因は手首や指の関節のずれという事が考えられます。
手はたくさんの骨が関節によってつながっています。
その骨を筋肉が動かす事によって、手が動きます。
骨のつなぎ目である関節がずれると、力が逃げてしまい筋力が十分に伝わらなくなってしまいます。
ですので、手の関節がずれると握力が低下してしまうのです。
その方の手を確認すると、左の手首の関節と薬指と小指の関節がずれていました。
この関節のずれが、握力低下と上手く握れない原因でした。
手の関節のずれを確認するにはこのような確認方法があります。
1、可動域の状態を確認する。
2、関節部を触診する。
3、皮膚や爪を確認する。
4、関節を動かしたときの皮膚の張りを確認する。
このように確認していきます。
関節がずれると、動きが悪くなります。
ですので、関節の可動域の状態を確認する事でずれがわかるのです。
この時、正常な方の手と比べる事が重要です。
そして、指の関節を一つ一つ触診して、痛みや違和感などの状態を確認します。
関節がずれると、痛みや違和感がでますので、それによって関節のずれがあるかどうかを確認してい
きます。
手の皮膚の色調や爪の状態、また腫れていないかを確認します。
関節がずれると、血のめぐりが悪くなりますので、皮膚の色が悪くなったり爪に異常がでる場合があ
るからなんです。
関節を動かして、皮膚の張りを確認する事によって、関節がどの方向にずれたのかがわかりますので
重要な方法となります。
原因が判明したので、施術をして関節を元に戻していきます。
関節を元に戻すと、可動域が広がって、関節部の痛みがなくなります。
握力も関節のずれが元に戻る度合いと比例して、強くなっていきました。
4回の施術で、握力が完全に元に戻って、手の動きも正常になりました。
手に異常があると日常生活に支障がでますので、良くなって本当によかったです。
握力低下や指の痛み、動きが悪いなどの手の異常は、手の関節のずれが原因という可能性がありま
す。
ぜひ、当院にご相談ください。