こんにちは。
今回は、出産後の腰痛や体調不良の原因について、お話をしたいと思います。
出産後に腰が痛くなる事は少なくありません。
出産の際に、骨盤が広がる為に腰に負担がかかるからなんです。
通常の場合、骨盤が安定してくると、腰の痛みもおさまります。
ところが、時間が経ってもいっこうに腰痛がおさまらない場合があります。
なぜ、腰痛がおさまらないのでしょうか?
それは、出産時にひらいた骨盤が十分に元に戻っていないからなんです。
もしくは、骨盤がひらいて不安定な時期に骨盤に負担がかかって、骨盤の関節がずれてしまう場合もあります。
骨盤のどの関節が原因で、腰痛がおこるのでしょうか?
仙腸関節(せんちょうかんせつ)という骨盤にある大きな関節が原因なんです。
仙腸関節は仙骨(せんこつ)と腸骨(ちょうこつ)で構成されている関節です。
骨盤は仙骨、尾骨(びこつ)、寛骨(かんこつ)で構成されています。
そして、寛骨は腸骨、坐骨(ざこつ)、恥骨(ちこつ)からなります。
出産時には、仙骨と左右の腸骨で構成されている仙腸関節と、左右の恥骨で構成されている恥骨結合(ちこつけつごう)がゆるむ事によって、骨盤がひろがります。
骨盤がひろがって、出産が可能になるのです。
ですので、骨盤がひろがる事は重要ですが、それが元に戻らないと強い腰痛の原因となってしまうのです。
仙腸関節と恥骨結合の両方に異常があると、このような強い症状を発生してしまいます。
1、前に足が出づらくなって、痛みで歩くのがつらい。
2、トイレがつらい。
3、階段や坂道がつらい。
4、立ち上がったりなどの動きはじめがつらい。
5、寝返りがうてない。
6、自転車が乗れない。
7、下腹部に少しでも触れられると激痛がおこる。
とてもつらい症状ですよね。
このような症状を改善・消失させるには、仙腸関節と恥骨結合の両方の異常を正常に戻す必要があります。
ところが、ほとんどの場合仙腸関節を正常にすると、恥骨結合も正常になります。
逆にいうと、仙腸関節の異常が寛骨を通して恥骨結合の異常を発生させているとも言えます。
仙腸関節を正常にする事が、症状の改善・消失にはとても重要なんですね。
また、出産後に骨盤の異常が残ると、腰痛の他に、けだるさなどの倦怠感や、やる気の低迷、またうつのような状態になる場合もあります。
このような場合でも、骨盤を正常にする事で症状が改善・消失する事も少なくありません。
出産後に腰痛や恥骨の痛み、その他、体調のすぐれない方は骨盤に異常がある可能性があります。
ぜひ、当院にご相談ください。