こんにちは。
今回は、親指の付け根の痛みについてお話をしたいと思います。
40代の男性で、右手の親指の付け根に痛みがある方が来院されました。
痛みは強いものの、腫れたり内出血などの外見上の変化がありません。
腫れたり内出血をしていないのに痛みがあるので、不思議だったそうです。
どのようにして、指を痛めたのでしょうか?
痛めた原因は、親指を握った状態で、ぶつけたからでした。
打撲ですと、腫れたり内出血がおこりますが、そういった症状は見当たりません。
でも、痛みがある状態なのです。
なぜ、見た目では変化がないのにもかかわらず、痛みがあるのでしょうか?
それは、親指の関節がぶつけた衝撃でずれてしまったからなのです。
指の関節が微小にずれると、外見上は変化がなくても痛みがでるのです。
親指の付け根の関節を触診すると、痛みが強い状態です。
さらに、関節の動きに制限があって、関節を動かすと皮膚につっぱり感がありました。
これらは、全て関節がずれた時に見受けられる症状なんですね。
このような関節のずれは、レントゲンではよくわかりません。
というのも、関節がずれたといっても、そのずれは微小なものだからなんです。
その微小な関節のずれが痛みを生みますが、レントゲンではわかりずらい為に、病院では原因不明の痛みという診断になる事が少なくありません。
その男性の親指の関節のずれを施術によって正常に戻すと、痛みがすぐになくなりました。
腫れや内出血などの外見上の症状がないという事は、靱帯(じんたい)や腱(けん)などの組織は痛めていないという事です。
ですので、関節のずれを正常に戻す事によって、すぐに痛みが消失したのです。
指は痛みの神経が非常に敏感ですので、少しの関節のずれが痛みを発生させます。
見えるか見えないか位の小さなトゲが指に刺さっても、痛いですよね。
それ位、指の痛みの神経は敏感なんです。
腫れも内出血もなく、原因のわからない指の痛みのある方は、指の関節が微小にずれている可能性があります。
この場合、関節のずれを正常に戻さないと痛みが消えません。
ぜひ、当院にご相談ください。
