こんにちは。
今回は、ランニングをすると足に痛みがでる原因についてお話をしたいと思います。
最近は、ランニングやジョギングを楽しむ方が増えています。
そして、走る事によって足を痛める方も増えています。
足を痛める部位はいろいろありますが、今回は股関節と膝の外側に痛みが出る原因についてお話をしたいと思います。
50代のその男性は、ハーフマラソンに出たり30km位を週に2日位走るランナーです。
走っていると、だんだんと右の足の付け根の前側である鼠径部(そけいぶ)に痛みが出てきます。
さらに走っていると、左の膝の外側が痛くなってきます。
走っている時におこる痛みの出る原因は何でしょうか?
足の関節を確認していきます。
股関節の動きを確認すると、動きが悪くなっています。
関節の可動域制限が出ている状態です。
これは、関節がずれている事によってよくおこります。
特に、屈曲(くっきょく)という膝を胸につける方向の動きがかなり悪い状態です。
次に骨盤の状態を確認します。
なぜ、股関節の痛みの確認で骨盤をみるのでしょうか?
それは、股関節と骨盤は非常に密接な関係があるからなんですね。
というのも、股関節は骨盤にある関節だからなんです。
骨盤がゆがむと股関節の位置が変わるために、股関節の痛みや可動域制限を引き起こす原因となるからです。
さらに、左の足首にも可動域制限がありました。
これは、足首の関節がずれているという事なんです。
また、シューズを確認すると、左のシューズの外側が右に比べて大きくすり減っています。
これらの事を総合して、痛みの原因をつきとめたいと思います。
1、骨盤のゆがみと股関節のずれによって、走ると股関節に痛みがおこる。
2、右の股関節に痛みが出ると、それをカバーする為に左足の外側でけるような走りになる。
左の足首の可動域制限と、シューズの外側がすり減っているという事から推測できます。
3、左足の外側でけるような走りによって、膝関節がO脚のように外にひらくような力がかかる。
4、その結果、左の膝の外側に痛みがでる。
このような痛みの原因が推測できます。
そして、実際に施術をおこないます。
まず、骨盤のゆがみを施術してから、股関節の動きを確認します。
骨盤を正常にして、股関節の可動域を確認すると50%から80%まで回復しました。
股関節の可動域制限は、骨盤のゆがみの影響が大きかった事になります。
次に股関節の施術をおこないます。
すると、股関節の可動域制限は、80%から100%まで戻って、正常な可動ができるようになりました。
そして、可動域制限のある左の足首を施術していきます。
施術後、足首の可動域制限はなくなりました。
左右の足首の動きが同じになると、正常という事です。
そして、その状態で走ると、痛みがずいぶん和らぎました。
長い距離のランは関節に負担がかかりますので、再び少しずつずれてしまいます。
施術によって、その関節のずれを少なくしていって、最終的にはずれないように安定させていきます。
個人差はありますが、その男性の場合は7回の施術で全く痛みがでなくなりました。
走っても痛みがでなくなったので、今度はフルマラソンに挑戦するそうです。
また、痛みが出なくなった事で、走る事が以前のように楽しくなったそうです。
痛みがあると、運動が楽しめませんから、本当によかったですね。
走っている時に足に痛みのでる方は、何かしらの原因があります。
その原因を解明する事が痛みの消失に重要なんですね。
ランニングやジョギングで、足が痛くなる方は、ぜひ、当院にご相談ください。