こんにちは。
今回は、ヘバーデン結節についてお話をしたいと思います。
ヘバーデン結節は、指の関節が変形してしまう疾患です。
ヘバーデンという名前の方が報告したので、この名がつきました。
指の第1関節が変形する、関節の疾患なんですね。
関節リウマチかなと心配される方がいますが、関節リウマチはほとんどが第2関節におこりますので、第1関節の変形は、関節リウマチの可能性はとても低いです。
関節リウマチに比べると、関節の壊れ方は大きくありません。
ですので関節リウマチより、はるかにこわくない指の疾患なんです。
ヘバーデン結節は人さし指から小指の第一関節が変形して、痛みや指の動きが悪くなってしまいます。
まれに、親指に変形がおこる事もあります。
痛みが強くなってくると、強く握れなくなるので、生活に支障がでてきます。
物をもったり、つかんだりする事ができなくなるからなんですね。
では、ヘバーデン結節の原因は何でしょうか?
実は、原因がわかっていないんです。
原因不明の指の関節の変形なんですね。
どのような方に多いのでしょうか?
40歳以降の女性に多く、手をよく使う方もヘバーデン結節になりやすい傾向にあります。
また、お母さんやおばあさんがヘバーデン結節になっている場合は、注意が必要です。
遺伝的な要因があると考えられているからです。
ヘバーデン結節は治るのでしょうか?
残念ながら、原因もわからない為、治らない疾患なんです。
ですので、治療は対症療法が中心になります。
なるべく指を使わないようにしたり、テーピングをします。
また、薬を服用したり、ステロイド注射をする場合もあると思います。
それでも、痛みがおさまらない場合があります。
なぜ、痛みがおさまらないのでしょうか?
それは、関節が変形する事によって、関節がずれている可能性があるからなんですね。
関節は骨と骨で構成されていますので、骨が変形すると関節がずれやすくなります。
関節がずれると関節内脱臼のような状態になってしまうので、痛みがおこってしまいます。
また、関節がずれますので関節の動きが悪くなって可動域制限がおこります。
関節は、ドアのちょうつがいのようなつくりです。
ちょうつがいのがずれたドアは、開きが悪くなりますよね。
同様に指の関節がずれると、指の動きが悪くなってしまいます。
では、どうすればよいのでしょうか?
ずれている関節を正常に戻す事が必要になります。
先程お話したように、ヘバーデン結節は治りませんが、ヘバーデン結節によってずれた指の関節を正常に戻すと、痛みや動きが改善していきます。
実際に、ヘバーデン結節で関節が変形している方でも痛みのない方は少なくありません。
それは、関節が変形しているものの、関節がずれていないからなんですね。
ヘバーデン結節の痛みでお悩みの方は、関節がずれている可能性があります。
関節の施術を専門にしている当院にご相談ください。