駒込 肩痛 肩に痛みがあっても肩を上げる事ができる 肩の痛みの原因は鎖骨!?

    こんにちは。

     

    今回は、肩の痛みについてお話をしたいと思います。

     

    肩は動きの大きい関節ですので、その分痛めやすい関節のひとつです。

     

    動きやすいという事は、関節がずれやすいという事でもあります。

     

    関節は、ずれやすい関節は元に戻りやすく、ずれにくい関節はいったんずれると元に戻りづらい傾向にあります。

     

    肩はずれやすい分、元にも戻りやすい関節なんですね。

     

    ですので、関節がずれて痛みがおこっても、自然に元に戻ると痛みはなくなっていくのです。

     

    なお、四十肩・五十肩は、肩の関節が癒着していますのでなかなか痛みがおさまりません。

     

    肩の痛みの中でも、四十肩・五十肩は最も厄介な疾患なんです。

     

    ずれにくい関節の例をあげると、足の甲の関節があります。

     

    足の甲は、大きな一つの骨があるように見えますが、実はいくつかの小さな骨が靱帯(じんたい)でしっかりとつながっています。

     

    足の甲は、いくつかの小さな骨で構成されています。
    足の甲は、いくつかの小さな骨で構成されています。

     

    靱帯で強力につながっていますので、めったに足の甲の関節はずれません。

     

    ところが、強い捻挫や足の打撲などで強い力が加わると、関節がずれてしまいます。

     

    そして、足の甲の関節はいったんずれると、ほとんどの場合自然に元に戻る事はありません。

     

    ずれにくい関節ほど、いったんずれると元に戻らないからです。

     

    足の甲の痛みが治りづらいのは、ずれた関節が元に戻らないからなんですね。

     

    ずれた関節を元に戻すと、痛みはおさまります。

     

    ですので、関節の整復がとても重要なんですね。

     

    ところが、肩の痛みで四十肩・五十肩の他に、なかなか改善しない痛みがあります。

     

    痛みが強いものの、肩の動きは悪くないという特徴があります。

     

    四十肩・五十肩は、肩があがりませんので、その差は歴然です。

     

    何が原因で、このような痛みが肩におこるのでしょうか?

     

    鎖骨(さこつ)と肩甲骨の関節が、ずれる事によって痛みがおこってしまいます。

     

    肩鎖関節(けんさかんせつ)という関節なんです。

     

    鎖骨の延長上の少しでっぱった部分が肩鎖関節です。

     

    この部分がずれると、強い痛みがおこりますので、触ると痛みが増しますのでわかりやすい部位ではあるんですね。

     

    肩鎖関節は鎖骨と肩甲骨(肩峰は肩甲骨の一部)で構成されています。
    肩鎖関節は鎖骨と肩甲骨(肩峰は肩甲骨の一部)で構成されています。

     

    肩鎖関節がずれる原因は、主に肩への衝撃です。

     

    肩を強く打ったり、転倒して肩をついたり、スポーツで肩がぶつかった時などにおこります。

     

    このように肩に衝撃をうけた後に、肩は動くものの痛みがある場合は、肩鎖関節がずれている可能性が高いのです。

     

    この場合、少しのずれでもずれた関節を整復する必要があります。

     

    また、肩鎖関節は安定の悪い関節ですので、治るのに時間がかかります。

     

    ずれた肩鎖関節は、整復しても再びずれる事の多い関節なんです。

      

    整復したら肩を上げずに、関節が安定するまで安静にする必要があります。

     

    整復と同じくらい、管理が重要な関節なんですね。