駒込 肩痛 レントゲンではわからない肩の痛みは鎖骨と肩甲骨が原因!?

    こんにちは。

     

    今回は、肩の痛みについてお話をしたいと思います。

     

    肩の痛みには、腕と肩甲骨から構成される肩の関節の痛みの他に、鎖骨と肩甲骨の関節が原因の痛みがあります。

     

    この2つの関節の痛みには、どのような違いがあるのでしょうか?

     

    腕と肩甲骨の関節の場合は、肩の使いすぎで肩に負担がかかった場合や、重い物をもつなどのけん引力が関節にかかると肩の痛みの原因となります。

     

    また、痛みと共に腕が上がりづらくなります。

     

    一方、鎖骨と肩甲骨の関節は、肩を強く打った時におこります。

     

    激しいスポーツで肩からタックルをした場合や、転倒して肩を打ったような場合です。

     

    そして、鎖骨と肩甲骨の関節の場合は、肩に痛みがあっても腕は上がりづらくなる事はあまりありません。

     

    痛みはあっても、肩の可動域制限はあまりないんですね。

     

    この鎖骨と肩甲骨の関節を肩鎖関節(けんさかんせつ)といいます。

     

    この関節は少しのずれでも、強い痛みをおこします。

     

    しかも、多少の関節のずれでは、レントゲンではわかりづらいので、見過ごされやすい損傷なんですね。

     

    では、どのように肩鎖関節の損傷を確認するのが良いのでしょうか?

     

    実際に、鎖骨と肩甲骨のつなぎ目を触診するのが最も良い方法です。

     

    痛くない方の肩鎖関節と比べると、押すと痛みが強くなって、鎖骨が上にずれている事が確認できるからなんです。

     

    ずれが鏡で確認できる場合もあります。

     

    鏡の正面に立って、左右の肩の少し内側の位置を比べてみてください。

     

    肩鎖関節が上にずれると、損傷していない方の肩鎖関節に比べて、この部分がでっぱったように見えます。

     

    そして、この部分を押してみて痛みがあれば、ほぼ確実に肩鎖関節がずれています。

     

    この場合は、しっかりと整復する必要があります。

     

    肩鎖関節は、治るのに時間がかかる関節です。

     

    なぜ、時間がかかるのでしょうか?

     

    肩鎖関節は、整復して正常な状態に戻す事は難しくありません。

     

    正常な位置に戻しても、その状態を保つのが難しい関節だからなんです。

     

    正常に戻しても、軽く腕を上げただけで再びずれてしまうからなんですね。

     

    このように、管理が非常に難しい関節の一つなんです。

     

    正確に関節を戻して、その状態を関節が安定するまで保つ事によって治っていきます。

     

    しつこい肩の痛みでお悩みの方は、この肩鎖関節がずれている可能性があります。

     

    関節の整復を専門にしている当院に、ぜひご相談ください。

     

    鎖骨と肩甲骨(肩峰は肩甲骨の一部)で構成される肩鎖関節は安定のしづらい関節です。また、肩甲上腕関節は一般的な肩の関節です。この関節に異常があると痛みと共に肩の動きが制限されます。
    鎖骨と肩甲骨(肩峰は肩甲骨の一部)で構成される肩鎖関節は安定のしづらい関節です。また、肩甲上腕関節は一般的な肩の関節です。この関節に異常があると痛みと共に肩の動きが制限されます。