こんにちは。
今回は、軽く転んだ後におこる腕の違和感についてお話をしたいと思います。
転んだ時には特にケガはなかったのに、その後から腕に違和感がおこった事はありませんか?
なぜ、軽く転んで特にケガはないのに、腕に違和感がおこるのでしょうか?
転んだ時に最も困るケガは、手首の骨折です。
転倒すると、反射的に手が出ますよね。
この時に手首に力がかかると、手首の骨折をおこしてしまいます。
手首の骨折にはいろいろな種類がありますが、コーレス骨折という手首の骨折は手のひらを地面についておこる事が多い骨折なんです。
骨折以外にも転ぶと、打撲やすり傷などをおってしまう場合もあります。
ところが、転んで全くケガがないのにもかかわらず、腕に違和感がおこる事があります。
なぜ、転倒してケガがないのに腕に違和感がおこるのでしょうか?
転倒して手をついた時に、肘や肩の関節にダメージが加わるからなんです。
特に肩の関節に影響が出る事が多く見られます。
手をつく時に肘の関節は伸ばす事が多いので大きな影響を受けづらいからなんですね。
肩の関節に転倒した際におきた衝撃が加わると、関節が外れる力がかかります。
衝撃力が強ければ、脱臼をおこしますが、それ程は大きくない場合は、関節の中で骨がずれてしまいます。
この肩の関節の中の骨のずれが、腕の違和感を引き起こしてしまうのです。
どのような違和感を引き起こすのでしょうか?
1、腕が重い
2、腕が上がらない
3、腕の筋肉がはる
4、腕が痺れる
5、腕の力が落ちた
このような違和感が出ます。
肩の関節がずれると、腕が重く感じたり腕が上がらなくなります。
また、筋肉は関節をまたいで骨と骨につながりますので、関節がずれると筋肉にテンションがかかります。
この筋肉のテンションが、腕の筋肉がはる原因になります。
関節がずれると、神経にけん引力がかかります。
そのけん引力によって、神経が伸ばされると、神経伝達物質の通りが悪くなって痺れの原因になります。
関節がずれると、関節が不安定になりますので、腕の力が落ちる場合があります。
このように、転んだ時にケガはないと思っても、関節がダメージを受けている場合があります。
また、このような関節のずれはいろいろな違和感をだしますが、ずれが小さいのでレントゲンではわかりづらい関節のずれなんです。
ですので、原因のよくわからない症状となったり、見当違いの診断となるケースが少なくありません。
ずれている肩の関節を正常に戻す事によって、違和感は消失していきます。
軽く転んだ後に、腕に違和感がある場合は、肩の関節がずれている可能性があります。
関節の整復を専門にしている当院に、ぜひご相談ください。