こんにちは。
今回は、背骨の痛めやすい部分についてお話をしたいと思います。
背骨の関節に異常がおこると、様々な症状があらわれます。
背骨の関節で、特に負担がかかって痛めやすい部分があるんです。
どの部分でしょうか?
背骨は首の部分と、胸の部分、そして腰の部分に分かれます。
首の部分・・・頚椎(けいつい)といって、7個の骨があります。
胸の部分・・・胸椎(きょうつい)といって、12個の骨があります。
腰の部分・・・腰椎(ようつい)といって、5個の骨があります。
特に負担のかかる部分は、首から胸にかわる部分の関節と、胸から腰にかわる部分の関節なんです。
首から胸にかわる部分を、頚胸椎移行部(けいきょうついいこうぶ)といいます。
また、胸から腰にかわる部分を、胸腰椎移行部(きょうようついいこうぶ)といいます。
この部分は背骨の中で、特に負担が大きくかかるので痛めやすい部分なんですね。
なぜ、他の背骨の関節よりも、負担がかかるのでしょうか?
それは、背骨の胸の部分は胸郭(きょうかく)という、鳥かご状の構造になっているからなんです。
胸郭は背骨の胸の部分と肋骨と胸骨(きょうこつ)という骨で構成されています。
心臓や肺や大血管などの大事な内蔵器を保護したり、胸郭をふくらませたりしぼませたりする事によって胸式呼吸をしている大事な骨格部分なんです。
この胸郭を構成しているために、背骨の胸の部分は動きが制限されてしまうんですね。
胸の部分の動きが制限されてしまうので、首と胸の境目の関節と胸と腰の境目の関節に負担がかかってしまうんです。
負担がかかるので、頚胸椎移行部と胸腰椎移行部は、関節に異常がおこりやすいんです。
頚胸椎移行部と胸腰椎移行部は、体ではどのあたりなのでしょうか?
頚胸椎移行部は首の付け根部分ですが、首というよりは肩にあります。
胸腰椎移行部は、一番下の肋骨を背骨の方にたどっていった部分にあります。
背骨の関節の移行部は、痛めると様々な症状を発生させる関節なんですね。
ですので、関節の状態を確認する時に、必ず確認すべき部分なんです。
首や背中、腰の様々な症状をおこす原因になる部分だからなんですね。