こんにちは。
今回は、背骨の中で痛めやすい関節である胸腰椎移行部についてお話をしたいと思います。
胸腰椎移行部は、背骨の胸と腰の境い目にある関節です。
以前にお話したように、体をひねる際に負担の大きくかかる関節なんです。
ですので、痛めやすい部分なんですね。
では、胸腰椎移行部の関節に異常があると、どのような症状がおこるのでしょうか?
1、背中・腰・臀部の痛み
2、背中の張り感
3、可動域制限(体のひねりの制限)
このような症状がおこります。
胸腰椎移行部の関節に異常がおこると、広い範囲に症状がおこります。
痛みですと、背中・腰・臀部におこります。
背中の痛みは、背中の下の方にでる場合が多いですね。
胸腰椎移行部の関節の異常の特徴として、臀部(おしり)の痛みがあります。
臀部に痛みがおこると、おしりの筋肉(殿筋群)や股関節の異常が原因と考える場合が多いと思いますが、胸腰椎移行部の関節に異常がおこっても臀部に痛みがおこるんです。
股関節の異常でも臀部に痛みがおこりますが、股関節に異常がない場合には、この胸腰椎移行部の関節の異常という可能性があります。
また、背骨は体を支える重要な骨格です。
ですので、胸腰椎移行部の関節がずれると体の安定性がそこなわれてしまいます。
そうすると、体の安定を保つために背中の筋肉を収縮させるんですね。
この背中の筋肉の収縮を、背中の張りとして感じるんです。
背中の筋肉の張りは、体を安定させるために必要な体の反応なんですね。
また、体をひねる際に胸腰椎移行部の関節はとても重要です。
ですので、胸腰椎移行部の関節がずれたり離開したりすると、関節の動きが悪くなりますので、十分に体をひねる事ができなくなってしまいます。
自転車に乗っていて、後に振り向くのがつらくなった場合などは、胸腰椎移行部の関節に異常がある可能性があります。
このように、背中・腰・臀部の痛みや背中の張り感、体のひねりの制限がある場合は胸腰椎移行部の関節の異常がある可能性があります。
このような症状のある方は、関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。