こんにちは。
今回は、児童の猫背と側弯症についてお話をしたいと思います。
先日、中学生の児童の姿勢について、保護者の方から相談を受けました。
1年前位から、猫背になったそうです。
何が原因で、猫背になってしまうのでしょうか?
猫背の多くは、骨格のゆがみが原因です。
そのお話をしたところ、後日、娘さんと来院されました。
姿勢を確認すると、背中が丸くなって、頭が前方に落ちているのがわかります。
背骨はS字のカーブを描いていますが、そのS字のカーブが強くなっている事によって猫背になっていました。
背骨のカーブが強くなる事によって、頭が前に落ちてストレートネックとなっています。
そして、右肩が左肩に比べて下がっています。
これは、典型的に骨盤がゆがむ事によって、背骨が傾いた結果、バランスをとる為に反対方向に背骨を曲げておこる現象です。
多くは、左の骨盤がゆがむと背骨は左に傾きます。
そして、体のバランスをとる為に今度は背骨を右に傾けるんです。
その結果、右の肩が下がってしまうんですね。
この背骨の湾曲が、側弯症なんです。
このように、側弯症の多くは骨盤が傾く事によっておこるんですね。
検査を行ったところ、この女児の場合、猫背も側弯症も骨盤のゆがみが原因でした。
骨盤のゆがみを整復すると、背骨の湾曲が緩やかになって背骨が伸びました。
そして、頭の位置も正常な状態になってストレートネックも改善されています。
そして、下がっていた右肩も左右で同じ高さに戻りました。
これは側弯症の改善を意味します。
実際に背骨を確認すると、背骨の側弯はなくなっていました。
猫背と側弯症の原因である骨盤のゆがみを正常に戻したので、猫背も側弯症も改善したのです。
大人に比べると、児童の姿勢は矯正されやすい傾向にあります。
なぜ、骨格がゆがむのでしょうか?
骨格を構成している骨と骨のつなぎ目である関節のずれや離開が原因でおこります。
ですので、骨格のゆがみを矯正するにはゆがみの原因となっている関節のずれや離開を正常にする必要があるんですね。
姿勢でお悩みの方は、骨格がゆがんでいる可能性があります。
関節の整復を専門にしている当院に、ぜひご相談ください。