文京区 関節の痛みに運動療法はよくない!?

    こんにちは。

     

    今回は、痛みと運動療法についてお話をしたいと思います。

     

    運動療法は適切に行うと効果的です。

     

    ところが、行う時期を誤ると症状が長引いてしまったり、場合によっては症状が悪化してしまう事もあります。

     

    怖いですよね。

     

    特に痛みがある段階では、運動療法は行うのはよくない場合が多いです。

     

    この様な事がありました。

     

    膝の痛みで困っている方が治療に行ったところ、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えると膝の痛みが改善するという事で運動療法を勧められました。

     

    5kgの重しをつけて、膝の屈伸をするという運動療法です。

     

    ところが、元々膝の痛みが強いので、とても5kgの重しをつけて膝の屈伸をするのは無理だったそうです。

     

    当然だと思います。

     

    膝の痛みが強い状態でそのような運動療法を行えば、症状が悪化するのではないでしょうか?

     

    慢性的な関節の痛みの意味を考えるとわかります。

     

    なぜ、関節に痛みがおこるのでしょうか?

     

    それは、関節を壊さない為なんです。

     

    どういうことでしょうか?

     

    関節は骨と骨がつながっていて、筋肉によって動きますよね。

     

    関節が正常であれば問題はありませんが、関節に負担がかかって正常な状態でなくなると骨と骨が離れたりずれたりします。

     

    この状態で関節を動かすと、関節の大きな負担がかかって壊れていきます。

     

    ですので、痛みによって、関節をなるべく動かさないようにしているのです。

     

    ドアの蝶番に例えると、蝶番がはずれかかったりさびついたりしていると、ドアはどうなるでしょうか?

     

    ドアの開きが悪くなったり、ギーギーと音がなったりしますよね。

     

    そのまま、ドアを使っているとさらに開きが悪くなったり、場合によっては蝶番が外れてドアが落ちるような場合もあります。

     

    ですので、蝶番がなおるまではなるべくドアを使わないようにすると思います。

     

    関節も同様に、関節の異常がなおるまでは、なるべく使わない方が良い事がほとんどなんです。

     

    関節に異常がある状態で運動療法を行う事は、蝶番の壊れているドアを無理に開けたり閉じたりする事と同じなんです。

     

    関節の痛みは、まず施術によって正常な状態に戻す事が重要なんですね。

     

    関節が正常になると、痛みがなくなります。

     

    その状態になってから運動療法を行うと、関節の動きが良くなったり筋肉が鍛えられますので、痛みの予防になります。

     

    関節に痛みがあるのは、動かすと関節が壊れるというサインなんです。

     

    ですので、痛みがある状態では、安静にする事が大事なんですね。

     

    同様に痛み止めも、関節が壊れる原因になります。

     

    痛み止めを使うと一時的に痛みはおさまりますよね。

     

    ところが、痛みを生んでいる関節の異常は全く変わっていません。

     

    痛みが楽になるので、動けるようになります。

     

    ここが怖いところです。

     

    関節に異常があっても動けるので、動いた分どんどん関節が壊れていってしまうんですね。

     

    このように、関節の痛みを痛み止めでごまかして関節を使っていると関節が壊れて変形性関節症になる場合があります。

     

    関節は、離れたりずれたりした状態では、元に戻す事はできますが、関節自体が壊れている場合は簡単にはいかなくなります。

     

    場合によっては、人工関節にするという選択肢しかなくなります。

     

    関節に痛みがある場合は、まず安静にしてください。

     

    そして、痛みをおこしている原因に対して適確な施術を行って痛みを消失させる事が重要になります。

     

    関節の痛みでお悩みの方は、関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。