こんにちは。
今回は、子供の姿勢と骨格のゆがみについてお話をしたいと思います。
先日、ぎっくり腰で来院された方から、このような相談を受けました。
「うちの子は子供なのに、とても姿勢が悪いんです。何とかなりませんか?」
たまにこのような相談を受けます。
なぜ、子供なのに姿勢が悪くなってしまうのでしょうか?
姿勢が悪くなるのには、原因があります。
どのような原因で姿勢が悪くなるのでしょうか?
骨格のゆがみなんです。
骨格は約200個の骨が組み合わさって、体を支えています。
中でも骨盤は骨格の中心となりますので、骨盤がゆがむと骨格がゆがみます。
骨盤がゆがむと、その上の背骨が傾くので体が傾いてしまいます。
そこで、体が倒れないように反対側に体を傾けてバランスをとるんですね。
この倒れないようにバランスをとる姿勢が、悪い姿勢となってしまうんです。
骨盤が横に傾いて、背骨も横に傾くように骨格がゆがんだ場合は、背骨を反対側に曲げる事によって体のバランスを保ちます。
この時の背骨の湾曲が背骨の側弯となります。
背骨の側弯は、体のバランスをとる為の反応であって、原因は骨盤の傾きなんですね。
ですので、背骨の側弯をなおすには、骨盤の傾きを正常も戻す必要があるのです。
同様に、骨盤が前後に傾くとバランスをとる為に、背骨のカーブが強くなったり、逆にカーブが弱くなります。
背骨のカーブが強くなると、背中が丸くなるので猫背になります。
そしてこの場合の多くは、アゴが前に出てストレートネックの状態になるんですね。
この場合も、猫背やストレートネックは体のバランスをとる為の反応なんです。
原因となっている、骨盤の傾きを正常な状態に戻さないと、猫背やストレートネックはなおらないのです。
先程のお子さんの姿勢は、どうなったのでしょうか?
その子は、中学生になったばかりの1年生の男子です。
骨格を調べると、骨盤が左と前に傾いていました。
骨盤が傾く事によって、背骨の側弯、そしてS字カーブが強なる事によって猫背になって、その延長でストレートネックになっている状態でした。
前におじぎをした状態で背中を確認すると、背骨の右側の筋肉が盛り上がっています。
これは、側弯症にみられる左右の背中の筋肉の不均衡なんですね。
では、ゆがんでいる骨盤を正常にした結果、姿勢はどうなったでしょうか?
まず、背筋が伸びました。
そして、背骨の湾曲もなくなり、後ろから見ると背骨がまっすぐになりました。
曲がっていた背骨が伸びたので、身長が少し高くなった事は驚かれました。
骨格がゆがんでいる状態では、姿勢を正すと体に無理がかかって苦しい状態でしたが、骨格のゆがみがなくなると、楽に良い姿勢がとれるようになります。
このように、子供は変化が大きいので、骨格の矯正をする前とした後で大きな変化が期待できるんですね。
常に姿勢が悪い、良い姿勢をとるとつらいというお子さんは、骨格がゆがんでいる可能性が高いです。
骨盤矯正をはじめ、関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。