こんにちは。
今回は、慢性腰痛のうちで自分で改善しやすい腰痛についてお話をしたいと思います。
自分で改善できる腰痛というと、腰痛体操や腰痛防止の健康器具などを思い浮かべるのではないでしょうか。
ところが、腰痛体操や健康器具はリスクがあるんです。
なぜかというと、腰痛は腰痛をもっている人それぞれに様々な要因があります。
腰痛体操は、ある人には効果があっても、違う原因で腰痛をもっている人にはかえって腰痛を悪化させてしまう場合があるんですね。
腰痛防止の健康器具も同じようなリスクがあります。
では、どのような腰痛が自分で改善がしやすいのでしょうか?
腰痛のおこる時間帯によってわかります。
昼頃や夕方におこる腰痛は、自分で改善しやすい可能性が高い腰痛なんですね。
なぜ、昼過ぎにおこる腰痛は改善しやすいのでしょうか?
それは、腰痛をおこしている原因が生活環境にある可能性が高いからなんですね。
腰痛をおこしやすい生活環境とは、日常生活の中での姿勢であったり家事や仕事での腰への負担をさします。
慢性的な腰痛の原因のほとんどは、骨盤がゆがみが原因です。
ところが骨盤のゆがみが原因の腰痛は、なかなか自分で根本的な改善をすることが簡単ではありません。
そこで、慢性腰痛の方は、毎日ストレッチをしたりウォーキングをしたりして、腰痛を緩和させると思います。
これは対症療法ですので、一時的に腰痛は軽くなりますが、再び腰痛がおこる場合がほとんどです。
このような骨盤のゆがみが原因の腰痛は、起床時に症状が強い傾向にあります。
なぜ、起床時に症状が強くなるのでしょうか?
それは、睡眠中に骨格がゆるむからなんですね。
骨格は約200個の骨が関節でつながっています。
基本的に、骨は「だるま落とし」のように縦に積まれています。
縦積みですので、立っているときは、骨格が安定します。
ですので、睡眠のように体が横になると、関節がゆるんでしまうんですね。
だるま落としを横にすると、ばらばらになるのと基本的には同じ原理です。
骨格は筋肉やじん帯、関節包(かんせつほう)などでつながっているので、ばらばらにはなりませんが、睡眠中は関節にわずかにすき間ができます。
朝は夜にくらべると、身長が高くなります。
それは睡眠中に関節にすき間ができるからなんですね。
骨盤にゆがみがある方は、睡眠中に骨盤の関節がゆるむと腰痛が強くなるので、起床時に症状が強くなるんです。
起床後に、行動を開始すると重力で関節のすき間がつまるのでだんだんと関節が安定していきます。
そうすると、骨盤も安定していきますので、起床時よりは腰痛が緩和されるんですね。
骨盤のゆがみが原因の腰痛は、このように起床後よりも日中のほうが腰が楽になる傾向があります。
骨盤のゆがみが原因の腰痛にくらべて、日中や夕方に腰痛がおこる場合は、腰痛の原因が骨盤のゆがみではなく腰痛をおこす原因が生活環境にある場合が多いんです。
この場合は、生活環境をかえることによって腰への負担が減って腰痛の改善や予防が可能です。
次回、どのような環境が腰に負担がかかるかについてお話をしたいと思います。