こんにちは。
前回は、成長痛は骨格のゆがみが原因というお話をしました。
今回は、児童の骨格がゆがむ原因についてお話をしたいと思います。
なぜ、子供にもかかわらず骨格がゆがんでしまうのでしょうか?
骨格に衝撃力が加わった場合に、おこりやすくなります。
転倒や落下、交通事故などによって、骨格に強い衝撃力がかかると骨格を形成する関節に力がかかります。
そうすると、関節がずれたり、ひねられたりします。
その結果、骨格がゆがんでしまうのです。
子供はよく転んだり落ちたりします。
公園などでは、そういった光景を目にします。
ところが、子供だから転倒や落下をしても全く大丈夫というわけではありません。
もちろん、体重は軽く体も柔らかいので大人にくらべれば大丈夫ではあります。
転ぶ回数が多かったり、高いところから落ちるなどで大きな衝撃力が体に加わると、骨格がゆがみます。
その結果、どのような症状がおこるでしょうか?
1、成長痛
2、側弯症・猫背など姿勢が悪くなる。
3、体がかたくなる。
4、じっとしていられなくなる。
このような症状がおこります。
成長痛については、すでにお話をしましたね。
骨格がゆがむと姿勢が悪くなります。
図のように、骨盤がゆがむと骨盤が傾きます。
そうすると、骨盤の上にある背骨も傾くので脊柱の側弯がおこってしまいます。
この場合、右図のように骨盤のゆがみを正常に戻すことによって側弯症は改善・解消していきます。
では、猫背はどうでしょうか?
猫背は、図のように骨盤が前に傾くことによっておこります。
児童の猫背はほどんどの場合、骨格のゆがみが原因ですので、骨格のゆがみを正常に戻す必要があります。
猫背の子供に背筋を伸ばすように注意をしても、その時は背筋が伸びてもすぐに背中が丸くなりますよね。
それは、骨格がゆがんでいるからなんです。
子供の猫背について相談を受けますが、骨格がゆがんでいる状態では、いくら注意をしても背筋が伸びるのはその時だけですぐに背中が丸くなってしまいます。
骨格がゆがんでいる状態で、背筋を伸ばすことは無理がかかって疲れるからなんですね。
骨格のゆがみが矯正されると、自然に背筋が伸びます。
体のかたい児童も、骨格がゆがんでいる可能性が高いです。
子供は、ゴムのように体に柔軟性があります。
ところが、骨格がゆがむと十分に関節が動かなくなります。
それで、体がかたくなるのです。
例えると、蝶番に異常のあるドアのような感じです。
蝶番に異常があると、ドアは開きが悪くなります。
関節も同様に、関節に異常があると動きが悪くなるんですね。
骨格のゆがみを正常に戻すと、関節が十分に動きますので体が柔らかくなります。
また、骨格がゆがむとじっとしているのがつらくなります。
常に動いているほうが楽ですので、じっとしていることができません。
大人でもそうですが、骨盤がゆがんで腰に異常があると座っているのがつらくなります。
立ったり歩いたりしたほうが楽なんですね。
子供もじっとしているのがつらいので、常に動き回ります。
子供は落ち着きがないのが普通ですが、落ち着きのなさが尋常ではない場合は、骨格がゆがんでいる場合が考えられます。
実際に常に飛び跳ねて動き回っている児童がいましたが、骨格が大きくゆがんでいました。
お話を聞くとジャングルジムから落ちたそうです。
その児童の骨格のゆがみを正常に戻すと、座っていられるようになりました。
座っていてもつらくならないからなんですね。
このように、児童の骨格がゆがむ原因は転倒や落下などの衝撃力が大きくかかわっています。
それによって、さまざまな症状がおこるんですね。
お子さんが、強く転倒したり高いところから落ちた場合は注意が必要です。
また、姿勢が悪かったり、体がかたい、落ち着きのなさが尋常ではない場合は骨格のゆがみが原因という可能性があります。
そのような場合は、骨格矯正を専門にしている当院にご相談ください。