こんにちは。
今回は、慢性的な腕の痛みについてお話をしたいと思います。
肘から手首にかけての前腕(ぜんわん)部分の痛みが、慢性化することがあります。
腕の痛みが慢性化するのには、原因があります。
腕の筋肉の損傷だと思いますか?
筋肉ではないんです。
筋肉の損傷は、通常2~3週間くらいで治癒します。
ですので、痛みが慢性化することはほとんどないんです。
打撲や筋肉痛、肉離れが腕におこっても、数日から数週間でなおりますよね。
湿布や電気治療がそれほど効果がないのは、筋肉に原因がないからなんです。
では、何が原因で腕の痛みが慢性化しているのでしょうか?
ほとんどの場合、肘の関節の離開が原因なんです。
肘からは肘の関節をまたいで、手を開いたり握ったりする筋肉や、手を回す筋肉がたくさんつながっています。
肘の関節が離開すると、これらの筋肉にテンションがかかります。
そうすると、筋肉が引っぱられて痛みがおこります。
筋肉の痛みは症状であって、痛みの原因は肘の関節にあるのです。
どのような原因で、肘の関節が離開するのでしょうか?
思いバッグや荷物を持ったり鉄棒や懸垂など、腕に引っぱれる力がはたらくことによっておこります。
スーパーマーケットでたくさんの食品を買うと、帰りは重いですよね。
このように思い袋を持つと、肘が引っぱられて関節が抜ける力がはたらきます。
スーパーでの買い物を例にしましたが、このような日常的な肘の関節への負担が、関節の離開をおこします。
小さい力でも、度重なると関節への負担が大きくなるんですね。
このように、肘の関節はこれといったケガがなくても、度重なる負担で痛めることがあります。
腕の痛みが慢性化する場合は、肘への負担が大きい可能性があります。
なるべく重い荷物を持たないようにしたり、荷物を小分けにすると肘への負担が減ります。
試してみてください。
なかなかなおらない腕の痛みは、肘の関節を整復する必要があります。
腕の痛みのある方は、ぜひ、関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。