駒込 骨折はなおったのに、痛みや痺れが残っている 原因は?

    こんにちは。

     

    今回は、骨折後の痛みや痺れについてお話をしたいと思います。

     

    骨折をして、骨折は完全になおったもかかわらず、痛みや痺れが残っている方はいませんか?

     

    骨折はなおったのに、なぜこのような症状が残るのか、と思いますよね。

     

    骨折後に、骨折はなおっても、痛みや痺れが残る場合があります。

     

    とくに、関節に近い部分で骨折をおこすと、このように症状が残る場合があるのです。

     

    なぜ、関節に近い部分の骨折は、痛みや痺れといった症状が残るのでしょうか?

     

    それは、骨折は完全になおっても、関節の損傷が完全になおっていないことがあるからなんです。

     

    どういうことでしょうか?

     

    手首の骨折を例にしてみます。

     

    手首の骨折は、骨折のなかでも頻度の高い骨折です。

     

    転倒すると手をつきますよね。

     

    手をついた際に、骨折をすることがよくあるからです。

     

    手首の骨折がおこる場合は、手首にかなりの力がかかります。

     

    手首の関節の可動域の限界をこえた力がかからないと、骨折はおこりません。

     

    手首の関節に、非常に大きな力がかかります。

     

    その時に、関節の損傷がおこるのです。

     

    関節の損傷には、靭帯(じんたい)や筋肉の損傷がありますが、やっかいなのは関節内脱臼の状態です。

     

    靭帯や筋肉の損傷は、時間とともになおっていきます。

     

    ところが、関節内脱臼は、関節を整復しないと残ってしまう損傷なんですね。

     

    骨がくっついて骨折が完全になおっても、関節内脱臼の状態が残っていると、痛みや痺れが残ってしまうのです。

     

    関節の近くの骨折は、骨折の治療とともに、関節内脱臼がある場合は整復をして関節を正常な状態に戻すことが重要なんです。

     

    関節内脱臼があると、関節の可動域が制限されます。

     

    正常な側の関節の動きと比べてみて、骨折した方の関節の動きが悪い場合は、関節内脱臼が残っている可能性が高くなります。

     

    この場合、関節を整復して正常な状態に戻す必要があります。

     

    関節は正常な状態に戻ると、可動域が大きくなるとともに、痛みや痺れといった症状も改善・解消していきます。

     

     

    骨折はなおっても、痛みや痺れ・関節の可動域制限のある方は、関節内脱臼が残っている可能性があります。

     

    ぜひ、関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。