こんにちは。
今回も、仙腸関節についてお話をします。
前回、多くの腰痛などの腰の慢性的な不調は、仙腸関節に問題があるからというお話をしましたね。
慢性的な腰の不調には、仙腸関節の施術が不可欠になります。
ところが、仙腸関節の施術は、簡単ではないんです。
かなり難しいといっても過言ではありません。
なぜ、仙腸関節の施術は難しいのでしょうか?
最初の関門として、仙腸関節の診断があります。
仙腸関節がどのようにずれているかを診断できないと施術ができませんが、これが非常に難しいのです。
というのも、仙腸関節はいろいろな方向にずれるからなんです。
関節のずれが、単純ではないんですね。
さらに、左右でそれぞれ違う方向にずれることも珍しくありません。
少し専門的な話になります。
仙腸関節は、仙骨(せんこつ)に対して寛骨(かんこつ)のずれる方向で、診断していきます。
1、仙骨に対して寛骨が「前上方」にずれるタイプ
2、仙骨に対して寛骨が「後下方」にずれるタイプ
3、仙骨に対して寛骨が「上方」にずれるタイプ
4、仙骨に対して寛骨が「横方向」にずれるタイプ
大きくこのタイプの左右の組み合わせで、診断を行っていきます。
左右の仙腸関節を正確に診断することは、難易度の高いものになります。
さらに、交通事故や転倒・落下などの外傷の有無などでも、診断がかわっていくのです。
仙腸関節の診断の難しさが、おわかりいただけたでしょうか?
診断の後は、整復になります。
仙腸関節の整復は、診断同様にとても難しい施術になります。
なぜ、仙腸関節の整復は難しいのでしょうか?
それは、直接触れることのできない関節だからなんです。
直接触れることのできない関節に対して、正確で効果的な整復圧を加えることは、高度なテクニックが必要になります。
このように仙腸関節の施術は、診断・整復の両方に高い技術力が必要とされます。
当院では、仙腸関節の施術を専門にしています。
慢性的な腰の不調でお悩みの方は、ぜひご相談ください。