こんにちは。
今回は、股関節の不安定感についてお話をします。
立ち上がったり、歩くと股関節に不安定感を感じる場合があります。
ふらついたり、転倒の危険があるので怖いですよね。
股関節に不安定感があると、不安定感のある方の脚をかばって歩く方も少なくないと思います。
ところが、かばって歩くと、さらに股関節が不安定になる可能性があります。
なぜでしょうか?
股関節は、大腿骨(だいたいこつ)という太ももの骨と骨盤で構成されています。
大腿骨は球状で、骨盤の方は丸くくぼんでいます。
骨盤の丸くくぼんでいる部分に、球状の骨がおさまっています。
大腿骨がしっかりと、骨盤のくぼみにおさまっていると股関節は安定しますが、ずれたり抜けたりすると不安定になってしまいます。
かばって歩くと、股関節に重力がしっかりとかからなくなるので、しっかりとおさまっていない股関節がさらに不安定になってしまうのです。
ですので、かばわないで歩いたほうが股関節は安定するのは、このような理由があるからなんですね。
なお、不安定感の他に痛股関節に痛みがある場合は、歩行を中止して安静にしてください。
股関節は、球状の骨が丸くくぼんでいる骨におさまっているので、股関節に力がかかると、正常な位置に戻る構造です。
股関節に不安定感がある場合に、歩くと改善するのは、このためです。
間違っても、脚を振ったり引っぱったりしてはいけません。
なぜ、振ったり引っぱったりしてはいけないのでしょうか?
それは、股関節に関節が抜ける力がはたらくからなんですね。
股関節に不安定感のある方は、様子を見ながら歩いてみてください。