こんにちは。
今回は、首の痛みについてお話をします。
首の上の方の頭のすぐ下に、強い痛みがおこる場合があります。
何が原因で、強い痛みがおこるのでしょうか?
この場合、頭に近い部分の首の関節がずれている可能性があります。
首の骨は頚椎(けいつい)といって、7つあります。
第1頚椎から、第7頚椎まであります。
このうち、第1頚椎から第3頚椎までは、なかでもずれやすい頚椎なんですね。
特に、長時間に渡ってパソコンやスマホ、読書などで下をむく姿勢が続くと、この頚椎に負担がかかるので、大きくずれる事があります。
多少のずれであれば、首が張る程度の症状になりますが、大きくずれると強い痛みがおこってしまいます。
このような場合、多くは首が回らなくなります。
首の骨がずれると、可動域制限がおこるからです。
首に強い痛みがおこったら、どうすればよいでしょうか?
冷やすことを、おすすめします。
関節の痛みには、冷却が効果的だからです。
なぜ、効果的なのでしょうか?
首の関節を冷却する事によって、関節の中の熱が抑えられて炎症が緩和するからです。
また、関節は関節包(かんせつほう)という組織におおわれています。
冷却をすると、冷やされる事によって関節包が縮みます。
関節包が縮むと、多少ですが、ずれている首の骨が正常な状態に戻る作用があるからなんですね。
冷却する場合は、氷で冷やすのが一番効果があります。
では、どのように冷やせばよいのでしょうか?
ビニール袋に氷と少量の水を入れて、少し振ってください。
それを、20分から30分間、首にあてます。
90分の間隔を置いて、数回冷却をするとさらに効果が上がります。
少量の水を入れる理由は、氷の表面についている霜を落とすことによって、凍傷を防ぐ為です。
冷却の際に注意が必要なのは、アイスノンや保冷剤は使用しないということです。
じかにあてると、凍傷をおこす可能性があるからです。
だからといって、タオルで巻くと効果が期待できません。
冷却は症状の緩和には効果がありますが、完全に頚椎のずれが元に戻るわけではありません。
首痛の再発の防止のためにも、首の関節の整復をお勧めします。
関節の整復を専門にしている当院に、ご相談ください。