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    駒込 成長痛 オスグットシュラッター病 なぜ治らない?

    こんにちは。

     

    今回は、成長痛についてお話をします。

     

    成長痛の中で、膝に痛みがでるオスグットシュラッター病のお子さんが少なくありません。

     

    オスグットシュラッター病は、膝のお皿の下の部分に痛みがおこる疾患です。

     

    原因として、骨の成長に筋肉の成長が追い付かないことによって、痛みがおこるとされています。

     

    本当に、そうなのでしょうか?

     

    かりにそうだとしたら、成長期のほとんどのお子さんは膝に痛みがでるはずです。

     

    成長期のお子さんは、みな骨より筋肉の成長が遅いわけですから。

     

    また、左右の足は同じように成長するので、左右の膝に同じような痛みがおこるはずです。

     

    ところが実際は、片方だけの膝に痛みがおこる場合や、左右の膝の痛みに差がある場合がほとんどとなります。

     

    100人中80人以上の成長期のお子さんに両側性に膝に成長痛がおこるのであれば、80%以上の率で痛みがおこるので納得がいきます。

     

     

    ところが、ほとんどのお子さんは成長痛になりません。

     

    ごく一部のお子さんだけが、成長痛になります。

     

    ということは、骨と筋肉の成長の差以外に、原因があると考えられますよね。

     

    では、同じように成長しているのに、なぜ成長痛になるお子さんと、ならないお子さんがいるのでしょうか?

     

     

    骨盤の状態の違いが、大きく関係しています。

     

    どのような関係性があるのでしょうか?

     

    太ももの前には、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)という大きな筋肉があります。

     

    大腿四頭筋は、骨盤と太ももの骨から、膝の下につながっています。

     

    専門的になりますが、骨盤の寛骨(かんこつ)という骨につながっています。

     

    このような構造ですので、寛骨が後ろにずれると、太ももの前にある大腿四頭筋が引っぱられてテンションがかかります。

     

    それによって、膝の下につながっている部分にも引っぱられる力がはたらきます。

     

    そのテンションによって、膝の下に痛みがおこるのです。

     

    同じように成長しているのに、成長痛になるお子さんは寛骨が後ろにずれているからなんです。

     

    また、片方の膝だけに痛みがある場合は、痛みのある側の寛骨が後ろにずれているからです。

     

     

    なぜ、寛骨が後ろにずれてしまうのでしょうか?

     

    ほとんどの場合、強いしりもちが原因となります。

     

    しりもちをつくと、坐骨(ざこつ)に強い衝撃力がかかります。

     

    その坐骨にかかる衝撃力によって、寛骨が後ろにずれてしまいます。

     

     

    では実際に、後ろにずれた寛骨を元に戻すと、膝の痛みはおさまるのでしょうか?

     

    その通りなんです。

     

    ほとんどの場合、骨盤矯正によって寛骨のずれを元に戻すと、膝の痛みは改善していき、最終的になくなっていきます。

     

    一般的に、オスグットシュラッター病の対策には、

     

    1、安静

     

    2、ストレッチ

     

    3、冷却

     

    となります。

     

    安静とストレッチ、冷却で痛みが治まっても、運動を再開すると再び膝に痛みがおこることが少なくありません。

     

    それは、寛骨のずれが残っているため、膝の下にテンションがかかっているからなんです。

     

    運動をしないことで、一時的に痛みが治まるものの、原因は残っているので運動を再開することによって痛みが再発します。

     

     

    オスグットシュラッター病を治すには、まず寛骨の状態を確認する必要があります。

     

    そして、寛骨が後ろにずれている場合は、そのずれを整復する必要があります。

     

     

    オスグットシュラッター病でお悩みの方は、ぜひ、骨盤矯正を専門にしている当院にご相談ください。