こんにちは。
今回は、しりもちと腰痛についてお話をします。
しりもちは、日常的にありますよね。
しりもちをついたことのない人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
しりもちをついても、ケガをしたとはなかなか思いませんよね。
ところが、しりもちは場合によっては、慢性腰痛の原因となるのです。
しかも、なかなか改善しないやっかいな腰痛、となることも少なくありません。
なぜ、しりもちをつくと慢性腰痛の原因となるのでしょうか?
骨盤の構造によります。
骨盤は図のように、
1、仙骨(せんこつ)
2、左右の 腸骨(ちょうこつ)・恥骨(ちこつ)・坐骨(ざこつ)
3、尾骨(びこつ)
で構成されています。
坐骨は、骨盤の下の部分にあります。
座った時に、座面に当たるのが坐骨です。
しりもちをつくと、この坐骨が地面にぶつかって衝撃を受けます。
しりもちが強い場合などで強い力が坐骨にかかると、骨盤の関節がずれてしまいます。
また、それほど強くなくても、たびたびしりもちをつくことでも骨盤の関節がずれてしまいます。
この骨盤の関節は、仙腸関節(せんちょうかんせつ)といって、人体で一番大きな関節です。
一番大きな関節ということは、最も重要な関節ということでもあります。
しりもちによっておこる仙腸関節のずれは、やっかいな腰痛の原因となるのです。
なぜでしょうか?
坐骨から腸骨に強い力が伝わって、仙腸関節が後ろにずれて固定されてしまうからなんです。
(仙骨に対して腸骨が後方に回転するようににずれます。)
このようにしりもちによって仙腸関節がずれてしまうと、固定されてしまいなかなか自然には元に戻りません。
このような理由から、しりもちによってずれた仙腸関節は、正確に整復する必要があります。
しりもちをついてから慢性的な腰痛がおこった場合は、腰痛の改善・解消が難しいものとなります。
また、しりもちをついてから不調がおこることがあります。
1、歩くときに足が出づらくなった。
2、立っているときに、不安定になった。
3、階段の上りがつらくなった。
4、脚長差を感じる。
5、でん部に痛みを感じる。
6、体が重くかんじるようになった。
7、座っているときに、安定しなくなった。
このような不調がある場合は、しりもちによって仙腸関節がずれた可能性があります。
ぜひ、骨盤の関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。