こんにちは。
今回は、腰痛と腹筋についてお話をします。
慢性腰痛の原因が、腹筋の不足からきていると思っていませんか?
確かに腹筋がついていた方が、腰の負担が少なくなります。
本当に腹筋の不足が腰痛を引きおこすのでしょうか?
腹筋が不足しているから腰痛になるというわけではありません。
というのも、運動選手で腹筋が十分にある方で腰痛に悩んでいる一方で、腹筋が不足している高齢者や、運動不足の方でも腰痛でない方はたくさんいます。
なぜ、腹筋が十分にある方が腰痛になる反面、腹筋不足の方で腰痛にならない方がいるのでしょうか?
それは、腹筋の不足が、直接腰痛をおこす原因ではないからなんですね。
ある方は、テレビで腹筋を鍛えると腰痛がよくなるという番組をみて、腹筋のトレーニングをしたそうです。
ところが、腰痛がよくなるばかりか悪化してしまったそうです。
なぜ、このようなことがおこるのでしょうか?
腹筋のトレーニングが、腰に負担をかけてしまったからだと考えられます。
腰痛の原因が腹筋の不足でないとすると、何が原因なのでしょうか?
骨格のゆがみが原因となります。
特に、慢性腰痛の場合は、ほとんどが骨格のゆがみによって腰痛がおこります。
腹筋が十分にある方でも、骨格がゆがんでいると腰痛がおこります。
腹筋が不足していても、骨格が正常であれば腰痛がおこりません。
骨格のどの部分が腰痛をおこす原因となるのでしょうか?
1、骨盤
2、背骨
3、股関節
主にこの3つの部分は、腰痛を引きおこす原因となります。
骨盤は生活の中で負担がかかりやすい部分です。
不良姿勢や腰に負担のかかる動作によって、骨盤がゆがみます。
背骨は椎骨(ついこつ)という骨が、縦に積まれているような構造です。
この椎骨と椎骨をつなげている関節の転位やずれが腰痛を引きおこします。
股関節の異常は、でん部や鼡径部に痛みをおこすことが多いですが、腰の痛みをおこす場合があります。
腰痛の原因を検査した結果、原因が股関節の異常という場合があります。
このように、慢性腰痛の原因は骨格のゆがみという場合が多くみられます。
では、腹筋を鍛えても意味がないのではないでしょうか?
そんなことはありません。
腹筋を鍛えると、腰痛の予防になるからです。
ただ、腰に痛みがある状態で腹筋を鍛えると、腰痛が悪化する可能性があります。
腰痛がしっかりとなおってから、腹筋を鍛えることをおすすめします。