こんにちは。
今回も、腰椎椎間板ヘルニアについてお話をします。
前回は、腰椎に椎間板ヘルニアがあったとしても、それが腰痛の原因ではない可能性が高いというお話をしました。
では、いったい何が原因で腰痛をおこしているのでしょうか?
仙腸関節の離開なんです。
仙腸関節の離開が腰痛が腰痛をおこしている可能性が高いものとなります。
仙腸関節とは、どのような関節でしょうか?
骨盤にある関節で、人体で一番大きな関節なんです。
一番大きな関節ということは負担がかかりやすく、関節の中で最も重要ということでもあります。
仙骨(せんこつ)という骨と、腸骨(ちょうこつ)という骨をつなぐ関節なので仙腸関節といいます。
腰椎椎間板ヘルニアに比べると、腰痛の原因としてあまり仙腸関節の離開は聞かないと思います。
なぜでしょうか?
仙腸関節は半関節といって、ほとんど動きのない関節と定義されているからなんです。
ところが、実際は仙腸関節は動きます。
そして多くの腰痛が、仙腸関節の離開によっておこっているという事実があります。
なぜ、画像では仙腸関節の離開がわからないのでしょうか?
仙腸関節の離開はとても小さいために、画像では確認することが難しいからなんです。
それが、仙腸関節の離開が腰痛をおこしていたとしても、見過ごされる要因となります。
一方、椎間板ヘルニアは画像上で確認しやすいものとなります。
ですので、腰椎に椎間板ヘルニアがあれば、腰痛をおこしている原因と考えられてきました。
ところが、最近の研究で椎間板ヘルニアと腰痛はあまり関係がないことがわかってきました。
椎間板ヘルニアがある場合でも、腰痛をおこしている原因は仙腸関節の離開という場合が多くみられます。
実際に、腰椎に椎間板ヘルニアのある方の仙腸関節を整復すると、腰痛が改善・解消していきます。
ということは、やはり椎間板ヘルニアが腰痛をおこしているわけではなかったことがわかりますよね。
椎間板ヘルニアには全く変化がないのにも関わらず、腰痛が改善・解消したことが実証しています。
このように、腰痛に対して仙腸関節の整復は非常に重要となります。