こんにちは。
今回は、足首の捻挫の後遺症についてお話をします。
足首を捻挫してから、足首の調子が悪くなることは少なくありません。
どのように、調子が悪くなるのでしょうか?
1、足首の不安定感
2、外くるぶしの痛み(外果部痛といいます)
3、捻挫を繰り返す
捻挫がなおっても足首が不安定なままであったり、外くるぶしの痛みが消えないといったことはよくあります。
足首が不安定なので、ちょっとしたことで足首をひねって頻繁に捻挫をおこすようになります。
一般的に捻挫が骨折よりもやっかいと言われるのは、このように捻挫がなおった後にいろいろな不具合がでるからではないでしょうか。
(実際は、骨折の中にもやっかいな骨折もあるので、捻挫の方が骨折よりもやっかいだとは一概には言えません。)
なぜ、捻挫がなおったのにもかかわらず、このような後遺症が残るのでしょうか?
捻挫がおこる過程を考えると、答えがみえてきます。
捻挫とは、どのようなケガでしょうか?
関節は骨と骨が、じん帯や関節包(かんせつほう)などの組織によってつながっています。
通常の関節の動きの中で、じん帯が緊張したり緩んだりすることで関節を安定させています。
関節を強くひねることによって、関節に強い力が加わると関節の可動域の限界を超えてしまいます。
関節の可動域の限界を超えた力が加わると、じん帯や関節包が損傷されます。
この状態を、捻挫といいます。
この時に、見逃してはいけないことがあります。
どのようなことでしょうか?
骨が外れるということなんです。
関節の可動域の限界を超えた力が加わると、じん帯や関節包の関節を安定させる限界を超えて、骨が外れるということなんですね。
一過性に、脱臼がおこるのです。
力が関節に加わった際に、瞬間的に足首の関節が脱臼をおこします。
その時に、じん帯や関節包が損傷します。
じん帯や関節包、筋肉などの作用によって、瞬時に外れた骨が関節のなかに戻ります。
ところが、いったん外れた骨は関節に戻りますが、ほとんどの場合、完全には元の状態に戻らないのです。
どのような状態になるのでしょうか?
骨と骨が抜けた状態やずれた状態になってしまいます。
亜脱臼(あだっきゅう)に近い状態とも言えます。
亜脱臼とは、関節の中で骨と骨の一部が接触している状態です。
捻挫はなおっても、このような関節の亜脱臼の状態をなおさないと後遺症をおこすのです。
1、足首の不安定感
2、外くるぶしの痛み(外果部痛といいます)
3、捻挫を繰り返す
骨と骨が抜けた状態やずれた状態によって、これらの症状がおこります。
足首の関節を整復して、関節を正常な状態に戻すとこれらの症状は改善・解消していきます。
ですので、捻挫をおこした場合は必ず関節の整復をおこなって後遺症を防ぐ必要があります。
捻挫をしてから足首の調子が悪い方は、足首の関節の亜脱臼状態が残っている可能性が高くなります。
ぜひ、関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。