こんにちは。
今回も、肩こりについてお話をします。
前回、第一肋骨のずれが強い肩こりをおこすというお話をしました。
肋骨というと、脇腹にあると思いませんか?
もちろん、脇腹にも肋骨はあります。
肋骨は12本あって、脇腹にある肋骨は第8肋骨から第12肋骨にあたります。
第1肋骨は、首の付け根から肩にかけてあります。
ですので、首や肩に大きな影響を与える肋骨なんですね。
また、第1肋骨は重要な役割をしています。
1、首を安定させる役割
2、胸郭(きょうかく)を安定させる役割
このような重要な役割があります。
第1肋骨がずれると、十分にこの役割を果たすことができなくなります。
そのため、強く肩や首の筋肉を収縮させて首と胸郭を安定させる反応がおこります。
この反応が、肩こりが強くおこる要因となります。
また、第1肋骨がずれる原因が2つあります。
1、第1肋骨が単独でずれる場合
2、胸郭がゆがむことによっておこる場合
長い時間手をあげる姿勢をとると、第1肋骨がずれやすくなります。
例えば、高い所の手作業や鉄棒にぶらさがるような場合です。
また、ばんざいの姿勢で寝ると第1肋骨がずれる原因となります。
一方、胸郭のゆがみが原因の場合は、どうでしょうか?
胸郭がゆがむ原因があります。
何が原因でしょうか?
骨盤のゆがみです。
骨盤がゆがむと、背骨が傾きます。
背骨が傾くと、胸郭がゆがんでしまうのです。
その結果、第1肋骨がずれるのです。
この場合、骨盤を整復すると胸郭のゆがみが消失するので、第1肋骨のずれも改善していきます。
強い肩こりをおこす第1肋骨の施術は、おこしている原因によって整復方法を変える必要があります。
第1肋骨が単独でずれる場合は、第1肋骨に対して整復を行います。
胸郭のゆがみが原因の場合は、骨盤の整復を行います。
ここで、注意が必要な点があります。
胸郭のゆがみが原因のずれに対して、第1肋骨に整復を行うと強い痛みをおこすということがあります。
なぜでしょうか?
これは見かけ上、第1肋骨がずれているようにみえても、実際はずれてはいないからなんですね。
第1肋骨の整復は、痛みなどの強い反応がおこることがあるので細心の注意が必要となります。
強い慢性的な肩こりでお悩みの場合は、第1肋骨がずれている可能性があります。
骨格の専門家にみてもらうとよいでしょう。