こんにちは。
今回は、ギックリ腰(急性腰痛症)が慢性腰痛に移行する要因についてお話をします。
前回、多くのギックリ腰の原因は仙腸関節(せんちょうかんせつ)の離開というお話をしました。
では、ギックリ腰になったときに、どのような対応をするでしょうか。
まず、安静です。
そして、冷却をしたり湿布をはったりします。
それでも痛みが強い場合は、鎮痛薬を服用したりブロック注射をうって痛みを緩和させます。
これでわかるように、ギックリ腰は治すというより安静によって回復を待ちます。
なぜ、安静にすると痛みが改善するのでしょうか?
じん帯や筋肉、関節包(かんせつほう)などの組織によって、離開した仙腸関節が戻るからなんですね。
「ギックリ腰になったけど、1週間休んだらよくなった。」
というようなことはよくあります。
ところが、離開した仙腸関節が組織によって戻るのには限界があります。
完全には元の状態に戻らないのです。
このようにほとんどのギックリ腰は、仙腸関節の離開が残ってしまうのです。
仙腸関節の離開が残ると、それが慢性腰痛の原因となってしまいます。
また、ギックリ腰の再発の要因ともなります。
実はギックリ腰をおこした場合、安静や冷却・湿布などでは不十分なのです。
ギックリ腰には、仙腸関節の離開を整復するための施術が必要となるのです。
仙腸関節の離開を整復するかしないかで、その後の状態が大きくかわるからです。
仙腸関節の整復によって、慢性腰痛や繰り返すギックリ腰を予防することができます。
ギックリ腰をおこしてから、腰の調子が悪い場合は、仙腸関節の離開が残っている可能性が高くなります。
このような場合、仙腸関節の離開を整復する必要があります。
仙腸関節の専門家に診てもらうとよいでしょう。