こんにちは。
今回は、なおりにくい骨盤のゆがみについてお話をします。
ゆがんだ骨盤を矯正するうえで、矯正しやすいタイプとしにくいタイプがあります。
矯正しにくいゆがみは、何が原因で骨盤がゆがむのでしょうか?
ほとんどの場合、外傷によるゆがみとなります。
転倒や交通事故、柔道やラグビーなどのコンタクトスポーツでおこります。
骨格に強い力がかかって、ゆがむタイプなんですね。
骨盤を矯正するには、骨盤にある仙腸関節という人体で一番大きな関節を整復していきます。
仙腸関節は、骨盤にある仙骨(せんこつ)と寛骨(かんこつ)という骨で構成されています。
仙腸関節を整復する際に、仙骨に対して寛骨がどのようにずれているかを確認して施術を進めます。
矯正しにくい外傷タイプの骨盤のゆがみは、仙骨に対して寛骨のずれた方向がわかりづらいものなんです。
なぜ、わかりづらいのでしょうか?
外力の加わった方向によって、ずれ方が変わるためです。
また、ずれた方向がわからないと、整復できないのでずれた方向を見極めることが非常に重要となります。
転倒や交通事故のあとから、腰の調子が慢性的に悪くなることがあります。
これは、転倒の衝撃によって骨盤がゆがんでしまい、元に戻らなくなったためにおこります。
また、歩き方がおかしくなる場合もあります。
なぜでしょうか?
股関節は骨盤にある関節です。
そのため、骨盤がゆがむと股関節の位置が変わってしまい歩き方がおかしくなるのです。
転倒してから歩き方がおかしくなる場合は、このように骨盤のゆがみが原因という可能性が高くなります。
なおりにくい骨盤のゆがみは外傷由来のものが多くなります。
仙腸関節のずれた方向を見極めて、整復することがゆがみの矯正に重要となります。