こんにちは。
今回も、椎間板ヘルニアについてお話をします。
前回は、椎間板ヘルニアには神経根型と馬尾型があるというお話をしました。
椎間板ヘルニアは、何もしなくても自然になくなったり、たとえ椎間板ヘルニアがあったとしても腰痛や痺れなどの原因となっている可能性が低いものとなります。
そのため、以前と比べると手術を選択する場合が減っています。
ところが、手術を選択する場合があります。
どのような場合でしょうか？
椎間板ヘルニアが馬尾型で、症状が強い場合です。
馬尾型の症状はどのようなものだったでしょうか？
１、頻尿や尿漏れといった排尿障害
２、歩行が困難になる
生活に支障のでる重篤な症状です。
手術以外の方法で改善しない場合は、手術という選択肢を考えます。
とはいうものの、手術を選択することは簡単ではありません。
なぜでしょうか？
椎間板ヘルニア以外の原因でも、排尿障害や歩行が困難になるからなんです。
泌尿器系の問題で、排尿障害がおこります。
また、股関節や骨盤に問題がある場合でも歩行が困難になるからです。
馬尾型の椎間板ヘルニアで、排尿障害や歩行困難の場合に手術を選択する場合があります。
ところが、手術をしても症状が改善しない場合は、椎間板ヘルニアが症状をおこしている原因ではないということになります。
する必要のなかった手術を受けたという結果になってしまいます。
これが手術を選択することが簡単ではない理由となります。
泌尿器系の問題や、骨盤・股関節の問題を手術をする前に十分に見極める必要があります。