こんにちは。
今回は、アキレス腱の痛みについてお話をします。
先日、アキレス腱に痛みのあるお子さんが来院されました。
つま先立ちをすると、アキレス腱に痛みがおこります。
軽くアキレス腱をおさえても、痛みがおこる状態でした。
圧痛のある状態です。
原因をたずねても、本人はアキレス腱を痛めたおぼえはないそうです。
いつからアキレス腱が痛いのかを聞くと、1か月ほど前からとのことでした。
そのあたりに、何かアキレス腱を痛める原因があるはずです。
詳しく聞いていくと、1か月ほど前に階段を上るときに滑って、膝を強くついたことがわかりました。
ぴんときました。
この転倒がアキレス腱に痛みをおこす原因だと、ほぼ確定しました。
なぜ、膝を強くついたことがアキレス腱に痛みをおこす原因になるのでしょうか?
不思議に思われるかもしれませんね。
膝を強くつくと、その衝撃力は太ももの骨をつたって股関節にかかります。
さらに股関節から、骨盤の骨に衝撃力はつたわります。
その結果、骨盤の骨である寛骨(かんこつ)という骨が前方に回転するようにずれてしまうのです。
寛骨が前方にずれると、なにがおこるのでしょうか?
坐骨が、上に上がります。
坐骨が上に上がると、坐骨につながっている太ももの裏の筋肉が引っぱられます。
太ももの裏の筋肉が引っぱられると、ふくらはぎの筋肉とともにアキレス腱が引っぱられます。
その結果、アキレス腱に痛みがおこるのです。
アキレス腱の痛みを解消させるには、ずれた寛骨を元の状態に整復する必要があります。
実際に整復すると、アキレス腱の痛みはどうなったのでしょうか?
全くなくなりました。
このように、アキレス腱に痛みがある場合、原因は骨盤にある場合が少なくありません
原因のよくわからないアキレス腱の痛みがある場合は、骨盤矯正の専門家にみてもらうとよいでしょう。